『青森ねぶた祭』開催まで、あと6日!
青森ねぶた2009 Vol.70  〜 シリーズ 台上げの風景 『ヤマト運輸』 vol.2 〜
 本日は昨日に引き続き、25日に行われた『ヤマト運輸』の台上げの後半シーンを引き続きお届けしたい。
  雨模様の天候の中、俄に晴れた合間を縫って急ぎ行われた『ヤマト運輸』の台上げは、普段から荷物運びを本業とする宅配便集団の力もあって、正にあっという間に終わってしまった感がある。「ヤマト運輸の台上げは速いですよ」と聞いてはいたが、その手慣れた動きに正直驚かされた。
  今日、掲載したのは、いわゆる『送りねぶた』の台上げシーンからだが、これが終わると思わぬ自体が起こった。
『ヤマト運輸』を率いる白鳥さんが、急遽運び手達を集め、「四列になり、俺に付いてきてくれ」と歩き出す。(写真11)
撮影日/平成21年7月25日
Picture Date
July 25, 2009


ヤマト運輸の台上げ風景 - 2 -


  私は前もって事情を知ってはいたのだが、白鳥さんに連れられ歩き始めた運び手さんたちには伝えられているのかと、試しにその中の一人に、「次は何をするのですか?」と尋ねてみた。すると、「いやあ、何をするのか解りません。私たちはただ上の命令に従うだけです」と彼は首を傾げていた。
  こうして宅配便集団が徒歩にして二分半ほどの道のりを歩ききった先にあったものは・・・!?
  な、なんと今、正に台上げの準備の整った『に組・東芝』の小屋の前であったのだ。(写真12)
「皆さん、良いですか。これから『に組・東芝』さんの、“お手伝い”をします。あくまで“お手伝い”ですので、くれぐれも怪我のないようにお願いします。今までは私が指揮を執っていましたが、これからはこちらの工藤さんが執りますので、彼の指示に従って下さい」
  突如、そのような言葉を聞かされた宅配便集団から、失笑が漏れる。(写真13)
  数百キロという自分たちのねぶたの台上げを終えたと思った直後に、今度は『に組・東芝』の山車を持ち上げねばならないのだから・・・。
  本来、『に組・東芝』の台上げは、午後の一時からの予定であったのだが、この晴れ間を逃すと、再び雨空になると予測した首脳陣たちが、まだ運び手たちが揃っていない『に組・東芝』の台上げに手を貸して、北村氏のねぶたをできるだけ雨に曝さないように配慮した結果であった。
  この判断は実に正しかったと、昼過ぎには再び雨になった空を眺め観て、誰もがそう思っただろう。
  雨空の中、午後の二時から行われた『青森山田学園』の台上げは、それだけに時間も手間も、そして苦心も伴った台上げになってしまったのである。
  台上げが終わると、今度は向かって左に座す豫譲(よじょう)の左足の取り付けや、豫譲が踏みつける兵士の腕の接合などが、スタッフたちによって行われた。(写真17)
  夕刻には、とりあえずは形を成したねぶたを前に、『魂入れ』の儀が行われ(写真29)、午後の六時過ぎには、『点灯式』(写真1)が行われ、初めてねぶた全体に明かりが灯った。
  六日後には、この勇壮なねぶたが、青森市内の運行コースを動き回るのだ。今年の『青森ねぶた祭』も、そこまで来ている。


写真1 『白梅』全体が輝いた!

写真2 豫譲(よじょう)と趙襄子(ちょうのうし)が台に上がった。今度は送りねぶたを設える番である。
写真3 台車を前に出して、送りねぶたを載せやすいように配置する。
写真4
写真5
写真6
写真7
写真8
写真9
写真10 送りネブタが上がるや否や、全員が集められることに・・・。
写真11 「おーい、全員集合してくれ。四列になって付いてこい!」と、『ヤマト運輸』の白鳥さん。
写真12 『に組・東芝』の小屋の前に到着すると、白鳥さんが「さあ、これから“お手伝い”をしま〜す!」と全員に叫んだ。
すると、社員から、笑いと溜息が漏れる。なるほど、これで今日二台目の台上げ(大仕事)なのだから・・・。
写真13 二台目の台上げを知り、全員が「・・・」との笑いが漏れる。本業が力仕事だとは言え、さすがに再度の台上げとは、思ってもみなかった・・・?
写真14 『ヤマト運輸』の白鳥さんから、『に組・東芝』の小頭・工藤さん(左)へ、指揮がバトンタッチされた。
この続きの映像(『に組・東芝』の台上げの様子)は、明日アップ致します。
写真15
写真16
写真17 台上げ後に、さっそく『白梅』を完成させるべく、
豫譲(よじょう)の左足の取り付け作業が行われた。
写真18
写真19
写真20 これまで描くことができなかった馬の鬣を書き込む北村氏。
写真21 豫譲(よじょう)に踏まれた兵士の右腕の紙を貼るスタッフたち。
写真22
写真23
写真24 電気配線を急ピッチで行う長尾さん。
写真25 入枡の取り付け準備するスタッフたち。
写真26 取り付け作業が終わり、新しく貼られた紙に書き割りをしてゆく北村氏。
写真27 繋がれた左足にコンプレッサーで色付けをしてゆく北村氏。
写真28 突き出た木を切り取り完成だ。
写真29 とりあえず完成したねぶたを前に、『魂入れ』の儀が行われる。
写真30 午後七時過ぎ、『白梅』が点灯された。
写真31
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写真41
写真42
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写真44 送りねぶたを下から見ると、こんな風。
写真45 製作スタッフ一同で記念写真の撮影だ。
写真46 『青森山田学園』と『ヤマト運輸』のねぶたが、こうして並んで点灯された。ねぶたの前では宴が続く。
 
 
 
 
使用カメラ
撮影カメラ
EOS 5D MarkU×2