青森ねぶた2009 Vol.45  〜 シリーズ 昨日[6月19日]のねぶた小屋 vol.35 〜
写真1 閻魔大王の顔に、真っ赤な染料が吹き付けられた。
写真2 朝比奈像も口元を残して色塗りが終了した。
写真3 これが『朝比奈地獄破り』を前から見た映像だ。色づけした段階で、この腕が定位置に置かれたのは昨日が初めてである。
 4月26日に小屋入りし、ねぶた製作が始まってから、既に二ヶ月近くの月日が流れた。
 此所に来てやっと、『青森ねぶた』らしい写真を公開できると思うと、撮影者として参加してきた私自身も、ついつい感無量となってしまう・・・。
 昨日の『青森山田学園』のねぶた小屋では、色づけとしては最大の山場である、二つの巨大な面への三回にも及ぶ吹きつけが連続して行われ、ねぶたの完成まで、あと僅かとなったことを実感させられた。
 と言うことで、本日のTOP映像は、昨日の工程を象徴する三枚の映像をお届け致します。
撮影日/平成21年6月19日
Picture Date
June 19, 2009
完成まであと少し!
『写真1』は、染料を吹き付けられた直後の閻魔大王の様子である。染料は、その名の通り、生地を染め上げる絵の具であるため、エアブラシで巻き上げられた霧状の塗料がカメラに付着した場合には、落とすことが困難になってしまう。そのため、吹きつけの様子は、望遠レンズを使い、遠くからしか撮影できなかったのが残念である。(写真16〜17)
 ポスターカラー(写真6〜14)では出せない強烈な赤色にするために、ねぶた師の多くが使用しているようである。
『写真2』は、同じく吹き付けが終わった朝比奈像である。こちらはポスターカラーで色付けをしたために、その吹きつけの様子を近くで撮影したものを、多数掲載したので、是非ご覧頂きたい。(写真20〜33)
 そして『写真3』は、午後九時過ぎに、昨日の作業が終わった段階で撮影したものである。
 遠近法によって、手前に写る閻魔大王の左腕はおそろしく巨大に作られている。この観音経を握る腕は、ねぶたの台座から2メートル突き出ており、僅か1センチの狂いも許されない、もちろん規定サイズぎりぎりに作られた苦心の品だ。
 当初の予想では、昨日一杯かかって、送りねぶたを除くねぶたが完成する予定であったが、僅かに作業が残ってしまった。しかし、本日(20日)中には、送りねぶたの色づけに入る予定であり、土曜・日曜・月曜の三日ですべてを完成させ、来週の23日からは、続く『ヤマト運輸』の色づけに入る予定となっている。
『写真3』の写真では、頭上は白い余白となっているが、あと数日もすれば、此所に『観音経』の漢字が入り、よりすばらしい北村ねぶたとなるに違いない。
 午後十一時。弘前の実家に帰宅し、風呂に入った直後に鼻をかんだら、赤い染料が大量に出て来たのには驚かされた。カメラの中まで入ってなければ良いと、とても不安になったのも事実だった・・・。

写真4 閻魔大王が新聞紙で覆われている。まるで一昔前の、美容院で髪を染めるおばちゃまのよう。
写真5
写真6 最初はポスターカラーによる赤色の吹きつけが始まった。
写真7
写真8
写真9
写真10 紅茶の漉し器を使い、色を継ぎ足す。
写真11
写真12 一度色を吹いては、中の明かりを点して乾かし、また吹きつけという作業を三回続けるのだ。
写真13 顔を乾かしている間、今度は腕の色付けに移行する。
写真14 切り離された閻魔大王の右腕に吹き付けをしてゆく。隣に居る北村氏のお嬢さんが、
蝋を塗った爪に付いた絵の具を、テッシュで拭き取っている。
写真15 閻魔大王の背中からも階段が消えた。
写真16 いよいよ染料を使った鮮明な赤色を吹き付ける。カメラに染料が付着するのを恐れて、私は遠方より望遠レンズで撮影に挑む。
写真17
写真18 夜になって、やっと染料が完全に乾き、閻魔大王の目の覆いが外された。
写真19
写真20 こちらが向かって左に鎮座する朝比奈像。閻魔大王に続き、ポスターカラーでの吹きつけが始まった。
写真21
写真22 あらゆる方向から、満遍なく吹き付ける。
写真23 今度は腕への吹きつけだ。
写真24 閻魔大王と同じように、顔面に明かりを点し、乾きを良くする。
写真25 顔面が乾いたら、今度は頭部と顎に青色の吹きつけを始める。
写真26 まるで、『夕陽のガンマン』!? 『マカロニ・ウエスタン』なんて言葉、今の十代は知らないのだろうなあ・・・。
写真27 顔面への二度目の吹きつけが始まった。
写真28 そして、頭部への二度目の吹きつけの様子。
写真29
写真30 色を吹いては乾かし、また吹き付けるという作業が繰り返し行われる。
写真31 脚の吹きつけも同時期に行う。
写真32 微妙な斑を出すために、小細工も労するのだ。
写真33 続く三度目の吹きつけで、朝比奈像の顔への塗装は終わった。
写真34 完全に乾いたら、ついに開眼だ・・・。
写真35
写真36 黄鬼の角は、カラフルな緑色。弟子の吉町君の発想で、アニメ『ドラゴンボール』を真似て作ったらしい。
写真37 鬼のパンツは青色パンツ?
写真38 新聞紙を使い、周辺の露出部分を覆い出したぞ・・・。
写真39 一体何をするというのか・・・。
写真40 刀に濃い紫色を吹き付け始めたぞ・・・。
写真41 なるほど、色が刀以外の他の場所に飛び散るのを防いでいたのだ。
写真42
写真43 ねぶたの中に明かりが点れば、受ける印象がガラリと変わる。
写真44
写真45 天井からの水銀灯の明かりが、経文の傘に遮られ暗いため、手持ちのライトを使用し、青鬼の角に色を吹き付ける北村氏。
写真46 青鬼に、鮮やかな赤色が加わった。
写真47
写真48
写真49 閻魔大王の右腕の取り付け準備をする。
写真50 問題は、朝比奈像と閻魔大王の取り付け部分を、どう接合するかだ・・・。
 
 
 
 
使用カメラ
撮影カメラ
EOS 5D MarkU×2