青森ねぶた2009 Vol.34  〜 シリーズ 昨日[6月4日]のねぶた小屋 vol.27 〜
写真1 『青森山田学園』の閻魔大王の試験点灯の様子。墨書き前の、まっさらな紙を貼っての試験点灯は、これが最後となる。
  昨日から、『に組・東芝』の小屋でも、電気配線が始まった。配線を担当するのは、『東芝』から推薦された電気工の三上(写真13)さんとのこと。本来は、ねぶた師が配線する人間を連れてくるのが通常らしいが、今回は異例の抜擢だったらしい。ねぶた師の村元芳遠氏の配線を4年も担当した三上さんだが、北村氏の制作の速さと、緻密さに常に驚いた様子を示していた。
  本職は寿司職人の村元芳遠氏も、今年は『黒石ねぶた』を一台製作し、その後はねぶた師を引退するとのことらしい。複雑な力関係と人間模様の交差は、どこの社会でも同じということだろうか。
  しかし、私は今年からねぶた製作の様子を見せて貰っているが、『に組・東芝』の人間ほど、“ねぶた好き”な人間はいないと痛感させられた。
  ねぶた小屋には連日顔を出す。しかも、一人、二人ではなく、大挙し、あるいは少人数でも時々訪れ、製作具合を確認しに来るその視線は、まるで特注した大好きな自動車の出来具合を、工場に見に来る子供のような無邪気さがある。
撮影日/平成21年6月4日
Picture Date
June 4, 2009


青森山田学園の

墨書き前の試験点灯!


 一方、『青森山田学園』のねぶた小屋では、紙貼りを終えた墨書き前の、最後の試験点灯を、長年北村ねぶたを担当している電気工の長尾さんに見せて頂いた。(写真30〜45)
 しかし、朝比奈三郎義秀が持つ刀の蛍光灯が点灯しないというハプニングに見舞われ、長尾さんは慌てた様子であったが、翌日の午前三時に小屋に来て、なんとか直したとの情報を、三上さんから翌朝聞かされた。「気になって眠れなかったらしいよ」と長尾さんの状況を笑って話す三上さん自身も、『に組・東芝』の配線作業が遅れては大変だと、午前三時から作業を行っていたという。
 ともかく、このねぶた小屋とは、正に“ねぶた馬鹿”が集う異様な空間であることは確かなのだ。

 話はねぶた関係からがらりと変わるが、一週間ほど前から、撮影機材が『EOS Kiss X2』と『EOS 5D MarkU』の二台体制から、『EOS 5D MarkU』が二台の体制となった。(写真15)
『EOS Kiss X2』と併用していた時には、ホワイトバランスが可成り違い、撮影した映像にそれぞれムラが生じて違和感があったが、これで同じ映像でHPへのアップを続けることができるようになった。
 現在、おそらく世界一画像が美しい同カメラは、2110万画素もあるために、記録メディアの容量不足も撮影時のネックとなっていたが、私が使用する32GBのコンパクトフラッシュならば、1000枚以上のRAW映像の撮影が可能だ。しかし、このCFを使うと、撮影可能枚数の表示に『999』と出てしまうために、『998』と表示されるまでは、あと何枚撮影が可能なのかが解らないという欠点もある。キヤノンさんも、32GBのCFを使用し、撮影する人間のことを考えなかったのかも知れない。
 さすがにデリケートなカメラだけあり、二台目はシャッター音が一台目と明らかに違っていたために、初期不良ということで五日で里帰りさせ、代用品を販売元から送って頂いた。(一台目を購入したのがひと月前なので、音が違っている筈がないのだが・・・)しかし、この二台目も、前回ほどでもないが、一台目とシャッター音が多少違うという、ちょっとした不具合を抱えている。もし、同カメラを購入された方がいるのならば、店頭にて同じカメラのシャッター音を、自分の使っているものと確かめてみることをお勧め致します。

写真2 こちらは『に組・東芝』の小屋の様子。アシスタントの岡本さんが、何かしているぞ・・・?
写真3 うぉ!あの堅い竹が、こんなに曲がっている!?火で炙ると、こんな具合に曲がるんですね・・・。
写真4
写真5
写真6 ところで、竹をこんなに曲げて、何をしようとしているのかな・・・?
写真7 最終的に、こんな風になりました。
写真8 なるほど、不動明王が持つ紐の中に、この竹を入れて、強度をつけていたのです。
写真9 本日より、電気配線が始まった。担当するのは『に組』のTシャツを着た三上さんだ。
写真10 切断されていた馬簾(ばれん)も、このように繋がれている。
写真11 紙貼りさんが、紙を貼りやすいように、最終チェックをする吉町君。
写真12
写真13 『に組・東芝』での三時の休憩の様子。向かって右端にいるのが三上さんだ。
写真14 『に組・東芝』の関係者は、連日のように、しかも大人数で現れる。とことんねぶたが好きな人間が集っているのだと実感させられる。
写真15 ねぶたには関係のない余談ですが、一週間ほど前から私の撮影機材は、『EOS 5D MarkU』二台体制となった。
32GBのコンパクトフラッシュがあれば、2100万画素のカメラであっても、1枚で1000枚以上の撮影(RAW記録)が可能なのだ。
写真16 三時の休憩の後は、いよいよ『送りねぶた』の製作に入った。写真は、『八百屋お七』の下絵だ。
写真17 下絵の寸法を測り、実寸を割り出してゆく。
写真18 おやおや、今度は何を作り始めたのかな?
写真19
写真20
写真21
写真22 なんと、八百屋お七が叩く半鐘の台を作っていたのだ。
写真23 半鐘の上に置く、屋根の製作をしている。
写真24 そしてついに半鐘が登場する。
写真25 半鐘を、屋根に取り付ける作業をしている様子。
写真26 続くは、お七が登る半鐘の梯子の設置の準備をし始める。
写真27 いよいよ、骨組みが仕上がるんだね・・・と見つめる視線も、感慨ひとしお。
写真28 一方、こちらは夜の『ヤマト運輸ねぶた実行委員会』のねぶた小屋の様子。
写真29
写真30 『青森山田学園』の『朝比奈地獄破り』の蛍光灯部分をチェックする北村氏。
写真31 北村氏は、経文部分の点灯を重点的に、チェックしていた。
写真32 経文部分だけを点灯。
写真33 経文部分の蛍光灯を点灯すると、こうなる。
写真34 鬼の内部の裸電球を点灯すると、こうなる。
写真35
写真36 黄鬼の天に跳ね上げた足は、こんな様子。
写真37 朝比奈像の顔は、こんな様子。
写真38 おや?左側の蛍光灯(刀の付け根)が点灯しないぞ・・・!?と長尾さんが慌てていた。
写真39
写真40
写真41
写真42 送りねぶたの『地獄の案内人』の点灯だ。
写真43
写真44 こちらは『天国の案内人』である観音像である。
写真45
 
 
 
 
使用カメラ
撮影カメラ
EOS 5D MarkU×2 / IXY-DIGITAL1000(写真15のみ)