青森ねぶた2009 Vol.16  〜 シリーズ 昨日[5月10日]のねぶた小屋 vol.9 〜
写真1 いつもは創作に真剣になる余り、言葉も多少きつくなることもある北村氏だが、
常にアシスタントのことを気にかけ、大切にしている。
だからこそ、これほどの数の人たちが、北村氏を慕って集まってくるのだ。
撮影日/平成21年5月10日
Picture Date
May 10, 2009
昨日の『北村隆ねぶた』の
進捗状況です!
  今年から三台のねぶたを制作している北村氏の予定では、1つのねぶたの骨組みにかけられる時間は、二週間と予定していた。昨年は、二台の制作だったために、一台の骨組みに20日かけたとのことだったが、今年は昨年並みだと、ねぶた祭りまでに仕上がらないということで、制作のペースを格段に上げたのである。
  その二週間の内、ねぶた本体は12日とし、送りねぶたに2日かけて仕上げると、北村氏の頭の中のスケジュール表には記されていたらしい。
  しかし、今回のねぶたの中で、最も難航するだろうと予想された『青森山田学園』のねぶた製作(今年に限らず、いつものことだが)は、案の定難儀し、やっと送りねぶたの組み立てに入ったのは、明日からは『ヤマト運輸』のねぶたの骨組みを始めねばならない最終日、つまりは昨日の14日目のことだった。
  私が小屋に着いた時には、既に凄まじいスピードで、送りねぶたの組み立てが始まっており、その日が終わる頃には、ほぼ85%が完成していた。
「見でみろ!調子の良い時の先生は、こんなんだや!(調子の良いときの北村先生は、こんなに凄いスピードで完成させてゆくんだぞ!)」と写真1に写る横山さんが、私に語りかける。
  昨日は日曜日ということもあり、アシスタントも数多く加わり、まさしく嵐のように『青森山田学園』のねぶたは完成してゆく。
  北村氏のねぶた小屋は、ねぶた好きな誰しもが興味があるようで、小屋をのぞきに来る子供の姿も見られた。(写真24)
  送りねぶたを組み立てながら、メインの朝比奈三郎吉家と閻魔大王の補修も同時に行われた。(写真25〜32)
  鬼には、予想以上に電球を入れるソケットが組まれていた。(写真31,32)
  さあ、来週の月曜日からは、いよいよこのねぶたへの紙貼りが始まるために、骨組みを見ることができるのは、あと数カットくらいになるだろうから、じっくり観察して下され! 

写真2 送りねぶたの下絵と実際のパーツを見比べつつ、針金でできた雲の位置を確認する北村氏。
写真3 位置が決まったら、雲のパーツに木材を差し込み、釘で固定する。
写真4 この写真は写真3の雲ではないが、こうして改めて立てかけることで、その上下左右の位置を確定してゆくのである。
写真5 送りねぶたの観音像の位置を、遠目に眺め決めてゆく北村氏。
写真6 位置が決まったら、木材を上から差し込み、固定してゆく。
写真7 パーツの大きさにに応じて、数本の木材で強度をつけてゆく。
写真8 縦棒の次は、横に短い棒を差し込み、固定する。
写真9 蓮の位置を、木材を固定することで決めてゆく。
写真10 「ん・・・。こんなところかな・・・」
写真11 もうちょっと左に顔を向けてくれと指示。
写真12 木材を差し込む位置を指示する北村氏。
写真13 木材と面の針金とを固定してゆく。
写真14 捨てた針金も、溜まれば可成り重そうだ。
写真15 もちろん、大切な場所は、自らの手で仕上げてゆく。
写真16 雲の位置を固定し、互いを針金で結ぶ三人。
写真17 固定しては木材をビスで止めて強度をつけ、という作業が延々と続く。
写真18 いい加減に針金で繋ぐと、今度は紙貼りの時にうまく張り付かないという原因にもなる。
写真19 「そごそご。そごをビスで止めれば良いんだね」と小笠原さん。
写真20 木材をおしみもなく注ぎ込む。
写真21 「ん・・・。顔の位置が、ちょっと気に入らないんだ・・・」と言ったかどうかは判りません。
写真22 木材を注ぎ込めば、それだけ重くなる。かと言って少ないと壊れてしまうこともある。
その最低限度の見極めが大切なのである。
写真23 横棒を固定する。
写真24 「うぉ!ねぶただ!でっけえ!」とはしゃぐ小さなお客さん。
写真25 送りねぶたと共に、前部の製作も同時に行われている。
写真26 前にあるのは、観音経を握る閻魔大王の右手。
写真27 針金だけだと、その形や大きさが判らないが、かなり巨大である。
写真28 紙貼りをしやすくするためと、邪魔にならないようにと右腕を立てかけておくのだ。
写真29 朝比奈三郎像の顎紐を忘れていて、急遽取り付ける。
写真30 顎と紐を針金で固定してゆく吉町君。
写真31 これは青鬼の角の部分。
写真32 青鬼は電球を取り付ける配線で一杯だった。
 
 
 
 
使用カメラ
撮影カメラ
EOS 5D MarkU