さくら サクラ 桜 2009 Vol.5 - 麻生川に咲く桜 vol.5 -  〜 マクロの世界/桜を接写する 〜

 以前に、マクロ撮影を本格的に始めようと、『EF50mm F2.5コンパクトマクロ』なるレンズを購入した。もちろん、このレンズなら多くの方が持っているだろうし、自慢げに話す話でもない。が、その時に、同時に購入したのが、本日の本題ともなる『ライフサイズコンバーターEF』であった。
  コンバーターとは、レンズに取り付けることで、より被写体をクローズアップした写真(逆により広角にできるものもある)が可能な、焦点距離を長くするリングのことである。
  しかし、キヤノンから発売されている多くの『コンバーター』は、他のレンズと兼用できるのに対し、この『ライフサイズコンバーターEF』は、『EF50mm F2.5コンパクトマクロ専用』との注意書きが記されている点に注目したい。つまりは、『EF50mm F2.5コンパクトマクロ』+『ライフサイズコンバーターEF』の組み合わせでしか使用できない、至極特殊なコンバーターなのだ。

撮影日/平成21年4月6日
Picture Date
April, 6 2009
さあ、数年に一度しか使用しない
『ライフサイズコンバーター』
の出番だ!

  その組み合わせで撮った写真が、本日掲載した四枚の映像である。
  このコンバーターを取り付けることによって、『EF50mm F2.5コンパクトマクロ』単体の、0.26倍から等倍(被写体そのものの大きさの意)までのクローズアップで撮影することが可能になる。
“0.26倍から”となっているのは、これ以上被写体からレンズを離すと、ピントがぼけてしまうためで、事実上使用できる範囲を示している。0.26倍から、更に離して撮影したい場合には、素直に『ライフサイズコンバーターEF』を切り離し、『EF50mm F2.5コンパクトマクロ』単体で撮影すれば良いだけのことだ。
  この組み合わせを使用すると、桜の花弁がこんなに大きく撮影できてしまうという利点があるようにも思えるが、私が使用している『EOS Kiss X2』では、画角がフルサイズの1,6倍になっているため、35mmフィルムカメラや、フルサイズのデジカメでは、これほど雄蘂に近づいての撮影は、事実上できない。しかも、『ライフサイズコンバーターEF』にはレンズが付いているために、併用する『EF50mm F2.5コンパクトマクロ』の明るさが、一段階も落ちてしまう。これは、光量の少ないミクロの世界では、撮影に難儀する数値となりえるのだ。桜の花弁でさえも、晴天の昼に、しかもシャッタースピードを可成り速めに設定してやらなければ、手ぶれが起こり、綺麗に撮ることができないのだ。ましてや、ミリ単位のマクロの世界だ。三脚を使用すれば良いのではないかとおっしゃる方も居るかも知れないが、風に揺れる桜を、つまりは被写体ブレを起こしている花弁を、綺麗に撮影することは、レンズの明るさに合わせたスローシャッターでは不可能に近い。後はISO感度を上げてやるしか方法がないとも言える。
『ライフサイズコンバーターEF』が、なぜに『EF50mm F2.5コンパクトマクロ専用』なのかを知りたくて、試しに別のレンズに取り付けて覗いてみた。が、ファインダーの中のピントが全く合わない。これこそ、『EF50mm F2.5コンパクトマクロ専用』の所以なのだ。
  本日の写真のような、花の接写映像が撮りたいがために購入した手前はあるが、このリングには、24,000円の希望小売価格が付いている。
  さて、この金額が高いか安いかは、使う人によって大きく価値観が違ってくるとも言える。
  私に限って言えば、花や昆虫の写真を専門に撮っている訳ではなく、数年に一度、使うか使わないかの普段は邪魔者でしかないコンバーターだが、他の人が容易に撮ることができない映像を量産してくれることに関しては、ある程度の評価をしている。
  今回と同じように、この『EF50mm F2.5コンパクトマクロ』+『ライフサイズコンバーターEF』で撮った花の写真が、2005年の5月29日に掲載した『すずらん』であるが、すずらんの花を真下から覗くように雌蘂まで撮影しているこのような写真は、撮影した私が言うのは手前味噌になるが、とんと見たことがないのだ。
  こんな贅沢な絵が撮れるだけに、“特殊なコンバーター”は、“貴重なコンバーター”として、花の撮影に向かう私のカメラバックの中には、常に潜んでいたりする。

写真1
写真2 『写真1』より、更に近づき接写。しかし、これが限界。これ以上近づくと、ピントが合わなかった。
写真3
写真4
写真5
 
使用カメラ
撮影カメラ
EOS Kiss X2 (EOS 450D)