2009年 暖冬の八甲田に樹氷を観た!7 八甲田の夕暮れ
写真1 太陽が、西に大きく傾きはじめた。
撮影日/平成21年1月28日
Picture Date
January, 28 2009
八甲田が暮れてゆく
  真冬の八甲田にて、ひと冬に一、二度しかない晴天に恵まれたこの日、既に1000枚近くは撮影しただろうか。
  やがて陽は西に傾き、ついに帰宅の時間が迫ってきた。
  田茂萢岳(1324m)を15時40分に出発するロープウェーの終発に間に合わせるように、帰り支度を整え始める。
  さすがに本日は西日に照り輝く山々を撮影するには絶好の機会なのだろう。カメラマンの中には、ロープウェーの運転時間を気にすることなく、黄昏時の尾根を撮影しようと、スキーを片手にやってくる人間もいる。
  ロープウェーの終発時間を鑑み、誰よりも美しい風景を撮りたいと願うのであれば、スキーは必須アイテムなのだが、忙しい最中に友人の車に同乗させて貰い、連れられてきたこの身を思えば、本日のような青空の下で、細い乍らも樹氷が撮影できたことだけでも、至福の出来事であったと、素直に諦める。歩いて下山する方法もないではないのだろうが、行程は2キロ以上もあり、いくら晴天の八甲田であっても、雪明かりの中、ぬかるみながら徒歩で下山するなど、自殺行為だった。
 既にオレンジ色の陽光へと変わりだした太陽を受け、ロープウェーへと足を運んだ。

  都会履きのブーツの靴紐をきつく結び、ズボンの裾を余った靴紐で囲うように結びつけただけの簡単な防寒対策のため、靴の中は闖入した雪でびしょ濡れ状態であった。スノーシュー(かんじき)もスパッツもないまま、真冬の八甲田で撮影できたというのも、今から考えれば恐ろしいことのように思えた。しかし、これだけ濡れていても、撮影中は寒さを殆ど感じなかったのだから、異様だ。それだけ撮ることに集中していたということだろうか・・・。いや、氷点下の中ではなかなか解けない靴の中の雪も、屋内に入ると過剰な暖房器具によって急激に溶かされ、ぐしょぐしょに湿ってきたというのが本当の所かも知れない。
  帰路の幹線道から眺める夕暮れの八甲田も、また美しかった。[写真12〜17]
  私たちが引き揚げて間もなく、赤倉岳に西から吹き付ける風が、地吹雪を作っているのが遠目に窺えた。[写真14]
  願わくば、今度はこの山頂にて、暮れる八甲田を撮影し続けていたいものだと考えていた。

  さて、七回に渡ってアップしてきた『暖冬の八甲田に樹氷を観た!』も、本日で終了です。

写真2 写真にも、うっすらとオレンジ色の光が射すようになってゆく。
写真3 更に太陽が西へと進む。
写真4
写真5 スキー場からは、客の姿も消えていた。
写真6 本日最後(終発)のロープウェーで下山する。
写真7
写真8
写真9
写真10 客のいないゴンドラが入れ違いに昇ってゆく。
写真11
写真12 ロープウェーのある田茂萢岳(1324m)を眺める。
写真13 左から、前嶽(1252m)、赤倉岳(1548m)、井戸岳(1537m)。
写真14 赤倉岳(1548m)には西からの激しい風が吹き付けているのが遠目にも解る。
写真15 前嶽(1252m)にも西日が射す。
写真16 赤倉岳(1548m)を遠くに眺める。前嶽の麓の森林には、もはや樹氷は見あたらない。
写真17 雪原にうっすらと夕陽が落ちているのが判るだろうか?左から前嶽(1252m)、赤倉岳(1548m)、田茂萢岳(1324m)の三つの峰が望める。
 
使用カメラ
撮影カメラ
EOS Kiss X2 (EOS 450D)