『2009年 青森ねぶた祭り』は既に始まっている!囃子方『海鳴(UMINARI)』の冬季練習風景 〜2〜
写真1
撮影日/平成21年1月27日・2月3日
Picture Date
January 27, 2009 and February 3
青森ねぶた祭り2009 vol. 2
練習する子供達
  本日も、2月22日に引き続き、『マルハニチロ侫武多会 囃子方 海鳴』の『アスパム(青森県観光物産館)』での練習風景をお届けしたい。
 前回掲載したのは、主にその練習風景の様子だが、今回は『海鳴』に参加する子供達にスポットを当ててみた。
 弘前で生まれた私は、やっと歩けるようになった幼い頃から『弘前ねぷた』に参加してきているのだが、大人になり、『青森ねぶた』を撮影するようになって感じたのは、『弘前ねぷた』よりも『青森ねぶた』に参加している子供達の数が、格段に少ないということに驚きを覚えた。
 昔ながらに、町内ごとに運行資金を集め山車を作り、合同運行してきた『弘前ねぷた』の場合は、当然の如く町内に暮らす子供達の参加が多い。しかし『青森ねぶた』の場合は、現在では『企業ねぶた』と呼ばれる大企業が資金を調達し運行している大型ねぶたが支流になってきたこともあり、子供達の参加が極端に少ないのである。
 跳人(ハネト)にしても、大人達の中に混じって飛び跳ねることなど、大事故にも繋がりかねないため、子供達の多くは、先頭の仕切り棒に掴まって行進する場合が殆どである。

  尤も、『青森ねぶた』の場合は、8月2日と3日の二日間は、子供ねぶたの合同運行が許可されているために、これらのねぶたに限っては、子供達が運行を支えているものの、4日〜6日の大型ねぶたの運行では、その数が極端に減ってしまう。
 唯一、子供たちの元気な姿が撮影できるのは、囃子方の中ということになるのだ。[参照映像『手振り鉦を叩く子供たち』]
 しかし、参加人数は少ないものの、彼ら彼女らの演奏は、大人に負けないほどにすばらしい。この点だけを見ていても、“鉄は熱いうちに打て!”ではないが、“習い事をするなら子供の内から!”ということを実感させられる。
 小学生で覚えたリズムや感覚は、成人してから覚えたものとは比べものにならないほどの手慣れた音色を醸す。これはスポーツや芸術など、あらゆる分野に共通しているものであり、人間が、『生まれ育った環境の中で生き抜くため』の、必須アイテム(リズム感覚や感性)を培っているとも言えよう。
 ブラジル人に優れたサッカー選手が多いのは、実は幼い頃から聴き育った『リオのカーニバル』の『サンバ』のリズムが培わせたものだと力説する人がいるが、同じことが、相撲をはじめとするスポーツ選手を多く産み出している、青森県にも言えるような気がする。
【写真14】のように、母親の背中でねぶた囃子を聴いて育った子供は、いやが上にも身体でねぶたのリズムを覚え成長してゆくのだから、その感性、言い換えれば、その身をその場の流れに任せる運動神経や身体を動かすリズムは、知らずの内に磨かれて、優れた本能として培われているとも言えるのではないだろうか。
 本日、写真に写っている子供達こそ、やがて『青森ねぶた』を次の世代へと伝え、また青森県人の優れたリズムを伝承するのに相応しい、県の宝となることは間違いないだろう。
 子供達の未来に、栄誉と祝福を、そして『青森ねぶた』のますますの発展を、心から願うばかりである。 
(『海鳴』では、子供達の参加も心よりお待ちしているとのことです。)

写真2
写真3
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写真5 「やっぱり、太鼓は難しいや・・・」
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写真14 囃子(笛)の音はかなり大きいのですが、泣くこともなく、
聴いているその顔は、オーラを放っておりました。この子は、大物になりますよ!
 
使用カメラ
撮影カメラ
EOS Kiss X2 (EOS 450D)