温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 33 〔重いぜ!一挙23枚を掲載!!〕
写真1
撮影日/平成20年8月2日〜6日
Taking a picture day
August, 2nd through
August, 6th, 2008
 

日本通運ねぶた実行委員会
青森市役所ねぶた実行委員会
〜跳人・ねぶた・囃子の
順番以外は減点なの?? 〜



 本日は『日本通運ねぶた実行委員会』による『安倍晴明/作 柳谷優浩[写真1〜10]』と、『青森市役所ねぶた実行委員会』による『歌舞伎「百獣の王 連獅子/作 穐元和生[写真11〜23]』 をお送りしたい。
『日本通運ねぶた実行委員会』が山車とした『安倍晴明』は、歴史好きの日本人なら誰しもが知る伝説の陰陽師であり、解説によると、安倍晴明と対立する異流派の陰陽師・蘆屋道満を調伏する場面を描いていると云う。
  調伏とは相手を呪い倒す儀式(祈祷)のことであり、安倍晴明には天の四方を司る神獣(四獣とも云う)、つまりは青竜(せいりゅう)・朱雀(すざく)・白虎(びゃっこ)・玄武( げんぶ)が憑き従っている。『写真1』は、その白狐のねぶたである。
 一方の、『青森市役所ねぶた実行委員会』による『歌舞伎「百獣の王 連獅子』も、虎と並ぶ獣の王者である獅子がテーマとして扱われている。
  中国の霊峰・清涼山には、幾重にも重なった“千尋の谷”がある。

 この谷にかかる石橋(しゃっきょう)の向こうには、文殊菩薩が住む浄土があると伝えられているが、この石橋を護っているのが『子供が生まれると“千尋の谷”へ突き落とし、谷底から這い上がってきた子だけを育てる』という獅子である。
  歌舞伎「連獅子」では、狂言師の右近と左近が獅子の精となって牡丹の花に戯れる様が演じられるとのことだが、ねぶたの山車の上では、歌舞伎に倣い、石橋の上で戯れる『獅子』と『獅子の精』が描かれているという訳だ。
  しかし傍目には、どう観ても『獅子の精』と『獅子』が眼を吊り上げ、ガン(視線)を飛ばし(睨みつけ)、対立しているとしか観えない構図となっているのが、誠に残念である。ねぶたの題材としては、明らかに対峙や対立、そして格闘をしている図柄が好まれることは確かで、このような微笑ましい様子は、ねぶたの後部に『送りねぶた』として描かれるのが通常だろうから、ねぶた師の穐元和生氏も、随分と思い切った山車としたものだと感じた。

  本日掲載した写真で、特筆すべき点としては、現在は『日本通運』の囃子方として参加している『ねぶた囃子団体の中で、最も古い歴史を持つ』とされる『青森郷土芸能ねぶた囃子保存会』の存在だろうか。戦中の昭和18年に、「初代会長の穐元政衛氏が『笛の会』として荒川地区で発足(同団体のHPより)」とのことだが、その後名称が変更され、現在の団体名として落ち着いたようである。
  戦後の『港まつり』から変遷を続け、『青森ねぶた祭』となった『青森ねぶた』同様に、幾たびの分裂を経て、実質、青森の『ねぶた囃子』全体を支え続けてきたという同団体の功績は大きい。
『写真3』でも解るように、通常ならば、跳人の後ろにねぶたを置き、その後ろに囃子方という運行方法をとる団体が多い中で、『日本通運ねぶた実行委員会』は、ねぶたの前に囃子方を置いている。
  これは、実際にねぶたに参加されている人々にも、随分と誤解をされている方がいらっしゃるようだが居るらしいのだが、事前に「本日の審査最終日(8月5日)は、私たち『××(団体名)』は、跳人・囃子・ねぶたの順で運行をしますよ」と申告しておけば、跳人・ねぶた・囃子方の順番で行進しなくとも、(総合順位を決めるための)減点対象にならないとのことを、ねぶた運行に携わる関係者からメールで教えて頂いた。(ご連絡を頂いたW様に感謝致します。) 逆に、申告したものと違う運行順をとった場合には、減点の対象になるとのことだった。

  私たち撮影者も、ねぶたを観覧する観光客も、このような内部の状況は殆ど知らないのだが、ねぶたの囃子一つをとっても、随分と奥が深く、また規律や統制が厳しいものだと納得させられもした。


写真2
写真3
写真4
写真5
写真6
写真7
上/写真8               下/写真9
写真10
写真11
写真12
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写真14
写真15
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写真23
 
使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)