温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 31 〔一挙21枚を掲載!!〕
  本日掲載したのは、『マルハニチロ佞武多会[写真1〜11]』による『水滸伝』から題材を得た、『黒旋風 李逵(こくせんぷう りき)作/竹浪比呂央』と、『に組・東芝[写真12〜21]』による、歴史好きの日本人なら誰でもがご存じの武田信玄と上杉謙信との名シーン、『決戦 川中島(作/村元芳遠)』を扱った二台の山車である。
  この二つの団体を共に掲載したのは、囃子方の衣装が白色を基本色としていて、一見すると“とても似ている”からなのだが、撮影していて受けるインパクトは180度ほども違う。
『マルハニチロ』は食品を扱う会社の清潔さを、その行進にも感じる。何とも言えず、流麗で優美であり、とても上品なのだ。まるでお節料理に潜む甘さと口当たりの良さが混在した高級蒲鉾の白色、とでも言うのだろうか。しかし欲を言えば、蒲鉾を食するには醤油が必要なように、味付けの力強さが欲しい気がしないでもない。バイプレイヤーの蒲鉾ではなく、あくまで、重箱の中で主役になるための「これぞ、マルハ!」とも言える秘策(工夫)が欲しいようにも感じる。 
撮影日/平成20年8月2日〜6日
Taking a picture day
August, 2nd through
August, 6th, 2008

マルハニチロ侫武多会
に組・東芝
〜『優美』と『野趣』と〜



  一方の『に組・東芝』は、『に組』との名称が物語る通り、地元消防団が主体となっていた団体に、『家電メーカー』の『東芝』が加わったものだと推測される。それだけに、地元の鄙びた風情と、火消しの粗暴さも共存しており、『野趣』が強く、良くも悪くもどこか荒々しい雰囲気が、囃子ばかりではなく、独特の山車からも感じられる。まるで火事場で振り回される纏(まとい)の白色であり、魅惑的でデンジャラスなのだ。他の団体にはないこの灰汁(あく)こそが、私が『に組・東芝』を好きになった理由であったりもするのだが・・・。
  以上は、傍目で観ていても気付かないかも知れないが、私が長年の撮影を通して体感した、各々の団体が持つ、法被の白い衣装では表しきれない内なる“色(特色)”なのである。
  この二つの団体は、山車も囃子も共に優れていたこともあり、2006年には、それぞれ特集で写真を掲載している。(マルハニチロ[8月12日13日]に組・東芝[8月15日16日])
 しかし今年は、8月2日、3日と雨に見舞われたことで、ビニールを被ったねぶたしか撮れていなかった私は、8月5日、6日の撮影日は、山車を中心に写真を撮り続けた。そのため、9月4日に掲載した『JRねぶた実行委員会』の場合と同様に、『マルハニチロ侫武多会』と『に組・東芝』の囃子方の映像は殆ど撮影できていなかった。
 共に優れた囃子方だっただけに、もう少し時間をかけて撮影すれば良かったと、今になって後悔している有り様である。今年までは、単に撮影イメージを頭に軽く描き撮ってきたが、来期からは、できるだけ撮り逃がしがないように、映画監督が撮影シーンを撮る際に、『絵コンテ』なる撮影イメージを絵に描き、演出するのと同じように、私も撮りたい映像を『絵コンテ』にして具体化し、“こんな映像を撮るぞ!”と心に銘記した上で、撮影に臨みたいと考えている。
  毎年、『賞』に近づいてる二つの団体なだけに、今後も楽しみに注目したい。
 

写真1
写真2
上/写真3                                        下/写真4
写真5
写真6
写真7
写真8
写真9
写真10
写真11
写真12
写真13
写真14
写真15
写真16
写真17
写真18
写真19
写真20
写真21
 
使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)