温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 30 〔一挙21枚を掲載!!〕

 最近、「写真を撮って頂き、ありがとうございます」なるメールを、随分と頂いております。貰った私としては、綺麗に隊列を組んだ中に忍び込み、ゲリラ的に撮っている訳ですから多少の後ろめたさもあり、逆にこうして喜んで頂けることにとても感謝し、恐縮しつつ、一通一通返信している次第です。
  頂くメールの共通点としては、不思議なことに、“自分がどの日のどの写真に写っているのかは、具体的には明かしてはくれない”のですが(こちらが尋ねたら教えて頂けるのでしょうが...)、情け深い津軽人の私としては、『いつもの年なら、“目立った企業ねぶた”や撮り溜めた枚数が多い“贔屓する団体の写真”を掲載して終わっていたものの、もしかしたら、掲載を見送った写真の中にも、ギャラリーからは喜ばれる写真があったのではないか・・・』という気持ちが沸々と涌いてきて、今年だけは本来の“カメラマンとしての冷徹な選考基準”を忘れ、思わず、『ええぃ!こうなったら、失敗したと感じた写真(被写体が悪いのではなく、単純に撮影ミスと感じた映像)でも、次々とアップしちゃえ!』との人情沙汰となり、こうして、ゆるりゆるりと各団体ごとの写真を、仲秋の現在も掲載し続けている訳であります。それにしても、晴れた夜のねぶたは、4日、5日の二日しか撮影していないにも関わらず(写真5,7,10,11は2日、3日の映像)、実によおくマメに撮っていたもんだな・・・と我ながらその在庫量に呆れてしまっています。

撮影日/平成20年8月2日〜6日
Taking a picture day
August, 2nd through
August, 6th, 2008


ねぶた愛好会と
私たちのねぶた自主製作
実行委員会
〜ワだぢ(私たち)の
ねぶたっこ、観でけ!〜


 ギャラリーの皆様の中には、『これほど撮影できて、よほど性能の良いカメラを使っているのかな?』と感じられる人もいるかも知れませんが、私が愛用しているのは、購入してから既に8年目となるデジカメとしては“超オンボロカメラ”であり、日進月歩の勢いのあるデジカメ業界ならば、2本のレンズが付いて、ディスカウントショップで7,8万で買える初心者向けけの一眼レフデジタルカメラの方が、遙かに性能(画素数やピント合わせ)が良くなっていますので、ご安心?下さい。
  別に“初心者向けカメラ”を小馬鹿にしている訳ではなく、私自身、8月4日に、雨滴がカメラ本体内に入り、カメラの電源が全く入らなくなった時には、“明日は再び『カメラのキタムラ』に向かい、この初心者向け『EOS Kissデジタル』でも買おうかな”と算段していたくらいです。現在の私のカメラは、一応は雨にも強い防滴仕様とはなっているのですが、上記したように使用8年目となるとゴムパッキンの至る所が劣化しており、もはや多少の雨でも支障をきたすようになっていたのかも知れません。
  でも“初心者向けカメラ”の良いところは、まずは軽さです!以前に現在私が使用しているプロ用カメラを二台、首からぶら下げてねぶたを撮影したのですが、いやはや重いの何のって、撮影が終わった頃には軽い“鞭打ち状態”となり、手脚に痺れが出たほどでした。このカメラを三台も首からぶら下げて撮影している猛者もプロにはおり、こうなってくるとシューマッハ(F-1ドライバー)顔負けの、頚椎トレーニングをしなければ、過酷な撮影は乗り切れないとも感じました。かえって、1台だけ持って撮影して歩いた方が、機動力が生かされ、良い絵が撮れるのではないかと痛感したほど。
『EOS Kissデジタル』に、それぞれ別々のレンズを付けて撮影すれば、より撮影チャンスが広がるばかりではなく、ねぶたを数キロ追い回しても、体力的にも楽かな、なんて考えていたりもします。ただこのカメラの欠点は、画角が狭くなってしまうということ。つまりは、ねぶた祭では、殊に私が好きで使う『フィッシュ・アイ』などの超広角レンズの特性(大きなねぶた山車をフレーム内に入れる性能)が生かし切れないという懸念のみが残りますが・・・。
  私がウェブに『使用カメラ』と『レンズ』を書いているのは、「どんなカメラで、どのくらいのシャッター速度で撮っているのですか?」などの問い合わせが多かったためで、2005年などは、それぞれの撮影データをいちいち記載しておりました。ですが、私と同じカメラで、同じデータで撮影しても、決して同じ絵は撮れないというのが、撮影の醍醐味でもあり、難しさです。同じモデルさんを撮っていても、アングルや撮影者のセンスによって、決して同じ写真にはならないのと同じでしょうか。
  使用カメラを記載することは、謂わば両刃の剣で、私がウェブを観ていても、「えっ!?こんなカメラを持っていても、これだけの映像しか撮れていないの!?スパコンでエクセルやワードを打っているようなもので、この人にとっては絶対にオーバースペックだよな・・・」と感じる写真も多いのも事実で、これは、ゴルフが下手な人ほど、高価なゴルフ道具を持ちたがるのと同じ理屈であり、こうなったら逆に、使用カメラを記述しないのが常識人と言えるかも知れません。まずは、自分のカメラを自分の腕が越えたと思った時に、更に上のカメラへと脱皮するという“腕(テクニック)の追及”をしてみて下さいと言いたいのですが・・・。運転が下手な人がフェラーリを買うのとは、またちょっと次元が違うような気もしますが、単なる貧乏人の僻みかも。ただ、共に撮影していて感じることは、明らかに素人なのに、良いカメラを持っている人ほど、撮影マナーも悪い方が多いということでしょうか。本人にしてみれば、一流機材を持つことで、「俺は巧いんだぞ!」と伝えたいのかも知れませんが、本当の自分の力や挙動が、客観視できていないのも事実なのではないでしょうか・・・。

 私が毎年『弘前ねぷた』を撮っている時に、必ず顔を合わせる、最近“おばあちゃん”になった女性がいます。その方がご主人と経営する飲食店の前に、ねぷた撮影の折には私が自転車を置かせて貰うこともあり、お店に一言、声をかけるために必然的に逢うことになるのですが、その女性の趣味がカメラなんです。趣味がカメラの女性は数多く居ますが、ただ、彼女のすばらしい所は、私が一言アドバイスしたことを、まるでスポンジのように吸収し、実戦して絵にしてしまうところなんですよね。いやあ、彼女の写真に対する真摯な態度と向上心は見上げたもので、いつも驚かされてしまいます。私が、彼女に伝えたことで既に忘れた事柄でも、写真を見ると、ちゃんと実戦し結果を出しているから驚きなんですよね。
  自らが商いをしていることもあり、他人の良いところや技を、吸収して自分のモノにしようとする柔軟性が、常にあるというのでしょうか・・・。彼女は私のことを“師匠”と呼んでくれていますが、彼女の姿勢は逆に私も見習わなければならない“撮影する情熱を再び教えてくれた人生の先達(師匠)”と猛省しています。彼女のカメラは初心者を含む中級者向け機種なのですが、撮る絵はプロ用カメラを持った人でも決して撮影できない、すばらしい味があります。
  もし、私が来期もねぶたの撮影ができる状態にあれば、彼女のこの姿勢を胸に、『EOS Kissデジタル』で、どこまで撮れるのかに挑戦するのも楽しいかなとも、夢を描いてみたりしています。(母が施設に居て、病状も思わしくないこともあり、予断も許されない状態なので、約束はできませんが・・・)
  カメラ任せにただ写すだけの、コンデジ(初代『IXY-DIGITAL』)で撮っていた昔が、とても懐かしく感じられる今日この頃。それに、なんか楽しそうではないでしょうか。“このカメラで、これだけ撮れる!”と、ちょっとだけ自慢するのも。(良いモノが撮れたら、ちょっとどころでなく大分自慢したいですが・・・。ある程度の機種があれば、『写真はカメラではないよ』と、教えてあげたい人も多いのですが、そんな人に限って、言っても気付かなかったりしますから・・・。)

 本日掲載した『青森ねぶた』とは、全く関係のない事柄を連綿と書いてしまいましたが、いや、全く関係のないとは言えないのかも知れません。
  本日の写真は、これまで紹介してきたいわゆる大資本や大会社のスポンサーで維持された『企業ねぶた』とは違う、市民や愛好家が、少しずつお金を出し合って制作したねぶたを運行する団体です。
  これまで掲載してきた『企業ねぶた』がメジャー・リーグならば、明らかにマイナー・リーグとも言えるでしょう。
  去る8月6日に発表された、ねぶた本体の審査順位では、全22台が出陣した中、17位(『ねぶた愛好会』[写真1〜13])と、22位(『私たちのねぶた自主製作実行委員会』[写真14〜21])の成績でした。確かにねぶた師・北村兄弟や竹浪さんの制作した山車に比べると、見劣りする部分もあるかも知れませんが、『青森ねぶた』本来の温かさがあり、何よりも“ねぶたが大好きな人間たちが主体となって運営している”という力強さを感じさせます。
『青森ねぶた』がこれだけ巨大化したのは戦後からで、青森大空襲による焼失から、幹線道が拡張されて再建された曉に、全国からの観光客を見込んだ“商売としての祭”と“客を喜ばせるための大型化(より明るい山車にするために、発電機を搭載し、必然的に大きくなった)”が優先されたためであり、戦前は、それこそねぶたが好きな人間が集って、町内ごとに手作りの山車(昔は蝋燭を使っていたために、縦に長い一人で担げる『一人ねぶた』や、数人、あるいは数十人で御輿のように担ぐ『担ぎねぶた』が主流だった)が、真夏の夜の青森市内を跋扈しておりました。
  各家々に、ねぶたの明かりに使う『蝋燭』や、少量の『寄付金』、大人達が呑む『酒』を、「出せや、出せや」と練り歩き、その言葉が現在の「ラッセラ、ラッセラ」という跳人の掛け声への名残となってもいます。
  本日写真を掲載した団体は、たとえ山車としての評価は低くとも、それこそ古き良き時代の『青森ねぶた』を彷彿させる、ねぶたを愛する気持ちだけは一人一人が『ねぶた大賞』ものの、集団なのです!

 来年も、ジョッパリ(強情張りな)だ、ナダヂ(お前達)のねぶたっこ(ねぶたを)、見へでけろじゃ!!(見せてくれ!!)ワも(私も)ハンカクセ(惨めな)写真だば(写真だけは)、撮らねはんでな!

※ 下に掲載した三枚の写真は、レイヤーを使用し重ねているために、右クリックでコピーが可能となっています。コピーした写真は、個人で保存し印刷することは構いませんが、個人や企業に関わらず、撮影者に許可無く、ブログや画像掲示板での公開や、HPでの素材としての利用、印刷物として他人に配布する(年賀状等)などの利用は、本来の著作権者(撮影者)が誰なのかが解らなくなる行為であるため、ご遠慮下さいということではなく、固くお断り致します。
 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


左上/写真1                 中/写真2                 右上/写真3
写真4
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使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)