温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 21 〔一挙16枚を掲載!〕
写真1
 
撮影日/平成20年8月2日〜3日
Taking a picture day
August, 2nd through
August, 3rd, 2008
特集 雨の運行 3
〜女たちが勇ましい
ねぶた祭り〜
 三日に渡って掲載してきた『雨の運行』は、本日が最後となった。
私の撮影の癖というか、心構えとしては、“常にファインダー一杯に被写体をとらえる”ということだろうか。例えば『写真1』のように、少女の頭上ぎりぎりで切り取る構図が、大好きなのである。この癖は本格的に写真を始めた高校時代から変わらなかったため、ネガフィルムで撮影していた頃は、『写真1』のようなカットを撮影しようものなら、プリントに焼き付ける際に、少女の眉あたりで切られて仕上がってくることが常であった。ならば、自分で印画紙に焼き付けてしまえば良いのだとばかりに、自室を改造し、それなりの暗室を作ってモノクロフィルムで挑戦を始めた。私には写真を教えてくれた師匠にあたる人物が、一人も存在しない。撮影法から現像技術まで、すべて当時からの愛読書であった月刊誌『日本カメラ』や解説書などを穴が開くほど読み耽り、印画紙に焼き付ける際の引き伸ばし機の選定から、フィルム現像に使う現像液の種類、温度、攪拌方法まで、すべて失敗を重ねながらも、書籍から学んだ。
  こうしてモノクロのプリントに関しては、自分なりの結果を得ることができたのだが、カラー写真だけは違った。
  引き伸ばし機や印画紙、そして現像液の価格も、決して高校生がアルバイトで稼いで捻出できる額ではなかったからである。
  こうなってくると、カラー写真の場合、最初からトリミングされるプリントのことを考え、ある程度上下左右に余裕を残した構図で撮影するのが一等好ましいと言えるのだが、チャレンジはしたものの、どうも自分の納得のゆく出来に仕上がって来てはくれない。四方の隅々まで計算して撮っているのに、左に寄ったり、次は右に寄ったり、グリーンが強かったり、マゼンダがかっていたりと、焼き増しや引き伸ばしをかけると、初回のプリントと同じものが決してできあがってこないのだ。となると私も意地でも同じ色合いの同じトリミングの物をと、サンプル用にネガと一緒に希望のプリントとトリミング方法を記してカメラ屋に提出し、細かな調整方法をして貰った。なんともはや、カメラ屋にとっては、扱いが七面倒な増せた高校生に見えただろうが、なぜに作品として仕上がる最後の最後の重要な所で、他人の(あるいはプリント機の)介在が入らねばならないのだろうかと憤りを常に感じていた。
  そうした最中、スライド投影用や映画撮影に使われているいわゆるポジフィルムでの焼き付けが、自分の意のままに、撮影時に近い状態でプリントしてくれることをカメラ屋の店員に聞いて知った。私はすぐに、当時大人気だった『フジクロームR100』で撮影し、焼き付けを頼むと、なるほど、発色の良さはネガフィルムの比ではなく、狙った被写体の隅々まで、綺麗にプリントされて来たのには驚かされた。それと同時に、プリント料金の請求額を観て、腰が抜けた。
  当時はポジフィルムのプリントは、私が暮らす弘前ではできずに、仙台にまで発注するとのことで、日数がかかり、しかも1枚がなんと200円、36枚撮りで(中には38枚撮れたりするので)7500円近い高価な料金が記載されていたのである。その夜、母に立て替えを頼み、叱られたことを思い出す。高校一年の冬のことであった。
  それから、ポジフィルムでの撮影が多くなったお陰で、新聞配達のアルバイトで稼いだお金は、殆どすべてがフィルムやプリント代に消えてしまう結果にもなったが、現在では、デジタルカメラを使うことにより、こうしてトリミングのないカラー映像を、素早く安価で掲載し続けられることが、当時の苦労を経験した間としては、とても幸せに思えてならない。

 最後になったが、本日は、雨の中での運行ながら、逞しくも気高く、また勇ましい女性たちの映像を中心に、ビニールを被ったねぶた山車の映像を絡めて掲載した次第である。
  ピントリングと被写体に応じたシャッター速度と露出、そして被写体までの距離を目測し、ストロボのガイドナンバーを打ち込み光の強弱を調整する。この一連の作業を経験と直観だけで一瞬の内に行い、撮影結果も分からずに高価なフィルムを使い撮影し続けなければならなかった私の高校時代に比べれば、現在のデジカメでのねぶた撮影は、あまりにも楽すぎて、少々気抜けした気分にもさせられる事もあるのだ…。

写真2
写真3
 
写真4
写真5
写真6
写真7
上/写真8                   下/写真9
写真10
写真11
写真12
写真13
写真14
写真15 い、一応、彼女ということで・・・!??
写真16
 
使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)