温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 20
写真1 これ、後ろ向きで下がりながら撮影していますが、雨の日は大変危険なんですよ。
撮影日/平成20年8月2日〜3日

Taking a picture day
August, 2nd through
August, 3rd, 2008

特集 特集 雨の運行 2
〜滑るのが怖くて、
ねぶたに近づけないぞ!〜

 本日も『雨の運行』の第二弾として、8月2日、3日と、雨の中で運行された『青森ねぶた』の様子を、ランダムに掲載してみた。
  雨の中での『青森ねぶた』の撮影は、まあ大変だ。ビニールシートを被ったねぶた山車は、映像的にも映えないし、レンズの表面は水滴で覆われるため、できるだけカメラを風上や上方に向けることを避け、アングルにも制約が出てしまう。いくら防滴仕様のレンズやカメラであっても、蒸発した滴までは防いではくれない。
  特に雨が強かった3日の撮影を終えて、カメラを収納する前に、青森物産館(アスパム)内にて、試し撮りをしてみたのが、『写真17』の映像である。カメラバックに仕舞う直前に、レンズの表面を丁寧に拭いての撮影だから、映像に写り込んだ曇りは、レンズ内部の水蒸気によるものであり、さすがにこのような状態では、ピント(AF)の合いも格段に悪くなり、鮮明な撮影結果(ねぶた映像)は期待できない。
 そればかりではない。ねぶた撮影の際は、多くが後ろ向きに歩きながらでの撮影体制をとるため、後方の足元に気が行き届かず、濡れた路面で滑る可能性も高くなる。

 特に『写真14』に写る路上の白線は滑りやすく、今年は何度転びそうになったことか判らない。
 以前にオートバイでのツーリングが好きで、関東と青森を何度も往復したり、北海道を一周したりしたこともあったが、コーナーを曲がる時には、この白線をできるだけ踏まないように常に気をつけていた苦労が思い出される。白線が雨に濡れると、まるで氷のようにタイヤと路面との摩擦がなくなり、オートバイの後輪が載ると、転倒しやすくなる。しかも、より滑り易いカーブにこの白線が多く、『写真14』のように斜線状に描かれている場所では、相当減速しないと、大事故に繋がりかねない危険地帯であると痛感したものだった。あるライダーが言っていた。『日本の道路は、自動車運転者のための路であり、オートバイに乗る人間のことを無視して作られている』、と。
  現実問題としてその昔、私は雨の日にこの白線にて滑り、11トンの大型ダンプと正面衝突し、二カ月もの入院の末に自動二輪に乗り続けることを諦めた。酷く折れた鎖骨は、今も折れたままの骨と骨が重なった状態で、歪に繋がっている。
  あれから大分月日が過ぎたが、未だにこの滑りやすい白線が何の改良もなく使われている現実が、とても腹立たしい。統計には出ていないだろうが、この白線のために命を奪われた人も、今までに10人20人で済まないだろう。
 当時はオートバイでの運転で、殊に気遣った白線だが、今は雨の日のねぶたの撮影の際には、できるだけこの線を踏まないように留意するという気苦労だけは、昔と似ている。もしも撮影中に転倒したならば、機材は破損するだろうし、ねぶた運行の妨げになるばかりか、下手をすると大事故にも繋がりかねない。なにしろ、ねぶたの山車の総重量は、4トンにも達するからである。
  ということで、雨の日はできるだけねぶたの山車に近づかないように撮影しているのだが、レンズに雨が付着しないように、アングルも制約されることもあって、なかなか思い通りの絵が撮れない。デジタルカメラは、撮影結果がすぐに確認できることもあり、良い写真が撮れないと、さらに疑心暗鬼となり、さまざまな方法を模索するのだが、精神的にはさらに追い詰められた気持ちにもさせられる。
  雨の中でのねぶた撮影は、それだけに濡れた衣服を着続ける不快さと重さ以上に、普段の数倍の気苦労も背負うことになるのだ 。


写真2 ジャガラギの紐の紫が豪雨で濡れて手に染み出てきています。
写真3
写真4
写真5 雨の日は滑るため、ねぶたが止まっている時でないと、ここまでは近づけません。
写真6 今は笛を吹いてますが、ちゃんと太鼓を叩くMyバチを持って歩いてます。
写真7 馬の首がビニールから飛び出て、雨で血のように濡れているの。これはこれで迫力があるのだが・・・。
写真8
写真9
写真10 ビニールから飛び出る雷神の指先。その絵の具が溶け落ち、透明になっているのが分かるだろうか。曇ったレンズでは、ピントも甘くなる。
写真11
写真12
写真13 彼のメガネも曇っていて、ほとんど見えてないでしょうね・・・。
写真14 これこれ!この斜線の白線が雨で滑る。撮っていて、怖いのなんのって!
写真15
写真16
写真17 3日の撮影を終え、アスパム内で試写した映像。このような状態でねぶたを撮影しても、鮮明な映像は絶対に期待できないだろう…。
 
使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)