温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 15
 10回に渡って掲載し続けた『ナヌカビのねぶた達』も本日が最後となり、今日はラストの2台のねぶたを紹介したい。
  最初は、『に組・東芝』による『決戦 川中島(作/村元芳遠)』と、ナヌカビ運行の取りは、『あおもり市民ねぶた実行委員会』の『覇邏王(ふぁらお)・ラムセス二世(作/京野和鴻)』である
 毎年のことだが、『に組・東芝』のねぶたは、一見すると北村兄弟による“正統派青森ねぶた”とは一線を画する独特の雰囲気が漂う。ねぶた師の村元芳遠氏は、もともと『黒石ねぷた』の絵師であり、『弘前ねぷた』とはまた異なった絵柄が特徴的な、殊に墨絵を強く意識させる作風は、一目見ただけで彼の作であることが判るほどだ。
 
今年で58歳となる昭和25年生まれの熟練技は、『黒石ねぷた』では各賞を総なめする実力は有しているのだが、『青森ねぶた』に関しては、その異端的な作法ゆえに、決して正当な評価を受けているとは言えない。しかし、村元氏が製作するこの“『に組・東芝』の山車を観なければ、『青森ねぶた』は始まらない!”という人も、私も含めて数多存在しているように感じる。
撮影日/平成20年8月7日

Taking a picture day
August, 7 2008

 
特集 ナヌカビのねぶた達 10
〜に組・東芝、そして取りは、
市民ねぶた実行委員会〜
 
 因みに、秋元氏がねぶた師として受ける報酬(制作料)は、ねぶた一台の全費用2000万の内の400万円ほど。青森の物価を考えると、1台のねぶたを作れば、十分に生活してゆける金額だと納得される方もいるだろうが、ねぶた師はその額から、ねぶたの材料費や、手伝ってくれた人の人件費、そして専門知識が必要な電気工事費用なども捻出するというから、手元に残る額は、たかが知れたもの。村元氏の場合は、絵師(『黒石ねぷた』)としての収入も加わるが、やはり、好きでなければ生きてはゆけない“芸術家”であることは、確かなようである。
 全国のどこの祭りも同じ事が言えるだろうが、このような献身的な人々と、ねぶたに率先して参加する地域民とが、それこそ“一所懸命”に貢献し、現在の日本の伝統を支えているのだ。

写真1 『に組・東芝』による『決戦 川中島(作/村元芳遠)』。
写真2
写真3
写真4
写真5 『あおもり市民ねぶた実行委員会』の『覇邏王(ふぁらお)・ラムセス二世(作/京野和鴻)』。
写真6
写真7
写真8
写真9
写真10
写真11
写真12 祭りが終わった後の国道。この道が、再び交通規制で通行止めになるのは、来年の8月2日からである。
写真13 本日のオマケ映像。海上運行のために、山車を船に積み終え、ほっとする関係者?
 
使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)