温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 14
写真1
撮影日/平成20年8月7日

Taking a picture day
August, 7 2008

特集 ナヌカビのねぶた達 9
〜ねぶた愛好会、
そしてマルハニチロ〜

 本日は、2台のねぶた山車の写真を掲載したい。まずは、連続出陣30年となる『ねぶた愛好会』の『韋駄天(いだてん)作/諏訪慎』と、続くは『マルハニチロ佞武多会』による『黒旋風 李逵(こくせんぷう りき)作/竹浪比呂央』である。
  本日は特別に、『ナヌカビのねぶた達』の撮影を終えて、アスパムに還る途中に、新町通りにさしかかったねぶた山車の運行風景を、コンデジ(IXY-DIGITAL1000)で撮影した動画を掲載してみた。
  かつては私は、8mm片手に自主映画の撮影をしていた時代もあったが、今では動画の撮影はめっぽう苦手で、決して人に鑑賞させられるようなできとはなっていないが、興味のある方は覗いて観て頂ければと思う。私が『ナヌカビのねぶた達』を撮影した片側三車線の国道とは違い、道も狭い新町通り(しかも路肩)では、単調な進行風景しか撮影できなかったが、あくまで私の記録用に、何気なく片手間で録画した映像なので、その点はご容赦願いたい。イカ踊りの動画もそうだったが、今回もファイルが重いので、ダウンロードに時間を要することを、御了承頂ければと思う。

■ 以下の動画は、いずれも『インターネット・エクスプローラー(Internet Explorer)』以外では、閲覧できませんので、御了承下さい。

『ねぶた愛好会』の『韋駄天』の動画(39,8MB)

『ねぶた愛好会』の囃子方の動画(55,2MB)

『マルハニチロ佞武多会』による『黒旋風 李逵』(72,0MB)



  ナヌカビの撮影を終えて、二週間が経とうというのに、私が暮らす関東は、相変わらず暑い日が続いている。
  たまに青森県に帰省すると、田舎らしい雰囲気や音に、心安らぐことがあるが、夏の風物詩のねぷたやねぷたの太鼓や笛の音の他にも、自然界の音に、知らず知らずの内に癒されていることが多い。
 
夏と言えば、都心でもどこでも聴こえるのが蝉の啼き声なのだが、関東に多いニイニイゼミとは違い、リンゴ畑が点在する津軽地方では、よりじっとりと、それこそ脂ぎった響きを奏でるアブラゼミの声こそが夏の音の象徴のような気がしている。小学生の頃はよくリンゴ畑に捕獲に向かい、たまに青なりのリンゴを盗み喰いしては、農家のオヤジに追いかけまわされた記憶があるが、そう言えば、今年の帰省では一度も蝉の啼き声を耳にしなかった。
  尤も、今年は蝉の生息する山間部やリンゴ畑などに立ち入ることなく、自宅と撮影現場との往復に終始していたからだとも思われるが、私が今年になって初めて“あぁ、蝉が煩く啼いているなあ”と感じたのは、帰省ラッシュに巻き込まれないようにと、お盆を前に、いち早く関東に帰宅してからであった。
  今年の初めに引っ越しをした、私が暮らす某所(関東)には、ニイニイゼミばかりではなく、ヒグラシが棲息している。(と書けば、相当田舎なのかと思われるだろうが、私の家から『渋谷』までは電車で35分ほどの、平均的なベッドタウンだ。)
  夕刻涼しくなってから啼くとの印象が強いヒグラシだが、実は真夜中の三時過ぎから明け方にかけて、殊に忙しく啼くことを改めて知った。昼日中は、多種との競い合いで、なかなか自分の存在を知らしめることができないヒグラシも、真夜中なら、もうすぐ払暁を向かえようとする静寂漂う大地に独唱を響かせ、確実に交尾へと結びつけることができるためかも知れない。やがて、ヒグラシの啼き声が静まった昼近くには、今度はニイニイゼミが合唱を始め、私が道を歩くだけで、側の木々に止まっていた蝉が、ジジッと声を出して飛び立ってゆく。この時になって初めて、そう言えば青森では、こんな光景をしばらく目にしたことがなかったなあ・・・と感慨深い気持ちにさせられもした。
  蝉の声ばかりではない。弘前の実家では20年前には聞くことができた、田植えの頃には騒がしいほどに響いたヒキガエルやアマガエルの声も、小川や公園の濠には必ず居たメダカも、田園に舞っていた蛍も、その蛍の餌となるカワニナや人の食用ともなるタニシも、今は見つけることすら困難な時代になってしまった。
  都会の人はおそらく、青森と言えば、まだまだ自然が多く残っている場所との印象があるだろうが、蝉がいない市街地では、都心と同じようにカブトムシ類がスーパーなどで売られ、実際に野生の甲虫類を捕獲するとなると、今は車で相当時間をかけ、弘前ならば白神山地(世界遺産)へと続く郊外か、青森市ならば八甲田山系でも目指さないと、そうした自然に巡り合うことができなくなってきている。
 私の実家から数分ほどの岩木川河川に自生するクヌギの木を蹴飛ばせば、数匹のコクワガタやノコギリクワガタが落ちてきた時代は、今から30年以上も前の話だ。
  都心には居て、青森や弘前市街地にはいない蝉・・・。これは一体何を意味しているだろうか。
  ねぷたやねぶたという重要無形文化財を継承してゆくことも大切なのだろうが、こうした青森に当然あるべき自然を復活させ、次世代に引き継ぐことも、私たちの重要な仕事のように思えてならない。
 自然を満喫し、その中に息づく生と死、そして危険と憩いという存在を知り、人間として成長してゆくことは、太古から続く子供たちが学ぶべき事柄と義務なのだが、そのためにも自然がとても大切なものだと理解し守ることができるのは、実はかつて自然の中で育った、大人たちだけなのであるから。
 


写真2 『ねぶた愛好会』の『韋駄天(いだてん)作/諏訪慎』。
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写真8 『マルハニチロ佞武多会』による『黒旋風 李逵(こくせんぷう りき)作/竹浪比呂央』。
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使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)