温暖化なら更に熱い夏にしようぜ!青森ねぶた 5 〔一挙18枚を掲載!!〕
写真1 この金看板こそ、ねぶたに関わる人々の憧れだ。
撮影日/平成20年8月6日
Picture Date
August, 6th, 2008
北村隆、そして山田学園の三連覇!

 今年も、“獲るべき人がこの賞を獲った”と云える年となった。
 一昨年、昨年と、『ねぶた大賞』を獲得し続けた、今やねぶた界の巨匠と言っても過言ではない北村隆氏が制作した『忠臣 児島高徳と范蠡(ちゅうしん こじまたかのりとはんれい)』が、山田学園としては連続三年となる『ねぶた大賞』を授賞したのである。
『ねぶた大賞』とは、ねぶたの山車の出来だけではなく、運行形態のすべてを評価されて与えられる総合的に優れたねぶたに与えられる大賞であり、映画で言えば、丁度『最優秀アカデミー作品賞』のようなものであろう。そしてねぶた制作者に与えられる最高の栄誉である『最優秀制作者賞』はさしずめ、『最優秀監督賞』のようなもので、この賞を貰うことこそ、ねぶた師にとっては、最高の誉れと言えるかも知れない。この同賞を含め、今年も三年連続、山田学園が授賞した結果となった。
『最優秀制作者賞』を授賞した北村隆氏は、最近では『山田学園』一つの制作を受けていたのだが、今年は『ヤマト運輸ねぶた実行委員会』が運行する『花和尚・魯智深(かおしょう・ろちしん)』も共に手がけ、こちらも第五位に位置する『観光コンベンション協会会長賞』に輝いているのも、興味深い。

 二年連続の授賞はあっても、三年連続の『ねぶた大賞』授賞はないだろうと、ねぶた制作関係者の間では囁かれていたようである。その噂を、勿論北村氏は、是が非でも打開したかったに違いない。
  今年で還暦となる北村氏にとって、今年は愛娘の嫁入りなどの吉事が続いており、どうしてもこの『ねぶた大賞』と『最優秀制作者賞』は欲しかったようである。上記した通り、今年は久しぶりに複数のねぶたを仕上げる立場になったのだが、『JR東日本』との決別以来、北村氏の腕を“それなりの金額”で買い続けてきた『山田学園』への忠義は決して忘れぬとの意思表示を込めて、武士道の潔さと日本男児の忠義を込め、加えて、今年で創立90周年を迎える『山田学園』の校章である『桜』を、昨年の千首観音の腕のように配し、意思表示をしたらしい。その構図は、いつも通り見事である。そしてこの『桜』には、受験生の『合格電報』に使われる『桜咲く』との吉報にあやかり、『ねぶた大賞授賞』を予期させる縁起担ぎの意味合いも込められていると言う。もう一つ、これらの験担ぎの造形を『ヤマト運輸ねぶた実行委員会』が運行する『花和尚・魯智深(かおしょう・ろちしん)』にも観ることができる。前記した北村隆氏自身の還暦に合わせ、『花和尚・魯智深』の見送りには、北村氏の干支である子(ねずみ)の造形を垣間見ることができるとのこと。
『ねぶた大賞』は、運行する『山田学園』に栄誉と賞金が与えられ、『最優秀制作者賞』は、北村氏自身に栄誉と40万ほどの賞金が支払われると云う。ねぶた師の作業量から比べ、この金額は決して多いとは思わないが、金額では表せない想いが、この看板に存在するのは間違いない。
  今年は、北村隆氏の実弟の、北村蓮明氏が制作した『菅原道真 雷神と化す(すがわらのみちざね じんらいとかす)』〔日立連合ねぶた委員会〕が、第二位である『知事賞』を授賞した。兄弟でワンツウ授賞も、たとえ普段はライバル同士であったとしても、感慨ひとしおであろう。
 これまで、『ねぶた大賞』以前の『田村麻呂賞』を含め、四年連続で同一のねぶた師が、『大賞』を授賞したことは未だかつてない。三年連続受賞は、以前に北村氏本人が為し遂げている。来年は、自らが持つ記録に挑戦しつつ、前人未踏の記録に改めて挑む彼だが、その快挙を期待する声は、決して少なくないだろう。勿論、私もその一人である。


写真2 『ねぶた大賞』の飾り付けをするスタッフ。
写真3 向かって右端がねぶた師(ねぶた制作者)の北村隆さん。今年で還暦と言う。
写真4 ねぶた師、北村隆のグッズを売るブースも人気が高い。
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写真7 いよいよねぶた小屋から出発する。
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写真10 栄光の輝き!?レタッチではありませんよ。本物の西日です。
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写真14 街路樹を避けて、ゆっくりと進むねぶた。
写真15 どうだい?三年連続の『ねぶた大賞』授賞だぜ!
写真16 制作者にとっては、最も嬉しい賞がこの『最優秀制作者賞』だ。
賞金は40万円なり。多い少ないよりも、貰えたことに意義があるのだ!
写真17
写真18
 
使用機材
撮影カメラ
EOS-1D
使用レンズ
EF16-35mm/EF15mmFisheye/EF35-350mm
スピードライト580EXU/トランジスターパックE(Ni-Cd)