※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
本日【2003年8月14日(木曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【津軽の発情期!ねぷた・ねぶた祭 10/七日日運行のねぶた17台 PART4】
 
 
  本日は10枚の写真を掲載いたしました。


  昼間運行のあった七日日に、合同運行された全17台のねぶたを紹介しているシリーズの、本日は第四弾をお届けしたい。

  現在、『青森ねぶた』にて大型ねぶたを一台出すのに、2000万円もの費用がかかるらしい。
  ねぶたの組み立て料には、本体の材料費やねぶた小屋の維持費、そしてねぶた師に対する報酬や、ねぶたに掲載する発電機のリース料などが含まれ、他にねぶたを引っ張ってくれる人間に対する飲食費(酒代)などを含めると、それ位の金額に達するという。
  その費用を捻出するために、各団体では職員一人一人から『ねぶた積立金』なるもので、毎月一定額の金額を徴収している訳だが、会社員が20名ほどしかいない中小企業が一社でねぶたを出せる訳がなく、勢い社員数も多く、積立金だけでは賄いきれない不足分を、大枚で助成できる名の知れた大企業が大殿として出陣ということになってしまうのだ。

  後は企業名をねぶたに入れるなどの条件と引き換えに、小口のスポンサーを多数募る方法を採用した、非営利団体のグループも多数参加しているが、各町内ごとに人々が集い、楽しみながら全員でねぶたを製作・運行した古きよき時代の手法は、ねぶたの名が全国に広がるに従い消えてしまった感がある。
  人が集えば、営利を目的とした企業が動き、ねぶたはますます華やかに、そして煌びやかとなり、数百万人に魅せるための観光資源と化した。

  映画と同じように、潤沢で巨額の資金を有する企業ねぶたは見ていても華やかで面白く、名だたる名監督たる『ねぶた師』を雇うことができる。
  高額で雇われたねぶた師はその見返りとして、各企業に栄誉ある『賞』を運んでくれる。そのねぶたは、各メディアでとりあげられ、企業イメージのアップを狙い、ますます賞取り合戦が白熱するという訳だ。

  6日間の開催期間中、1日60万人、延べ360万人もの観光客が集う日本の火祭りというのは、全国広しと言えど他に例がない。
  京都の『祇園祭』、『長崎くんち』と並び、日本三大祭に数えられる『青森ねぶた』祭は、余暇の充実と老人人口の成長と共に今後も観光としては巨大化してゆくに違いない。

  しかしその一方で、地域住民の祭典というよりは、一部団体・企業だけのお祭りと化す懸念も、忘れてはならないような気がしている。
  ガガシコと呼ばれるブリキやアルミ製の受け皿を打ち鳴らし、水や酒やお菓子などをその上に載せ分け合って食した懐かしい『津軽人のねぶたの時代』は、もう返って来ないのかも知れない・・・。

〔本日の写真は青森県青森市内にて撮影〕

撮影日〔2003年8月7日〕

※ 使用機材 Canon EOS-1D×2/FE16mm-35mm/FE35mm-350mm/スピードライト550EX×2/トランジスターパックE(Ni-Cd)

キヤノンEOS-1Dにて撮影されたRAWファイルを専用ドライバにて現像、『Photoshop』を使いレタッチし、リサイズして(JPEGにて)掲載。

【写真1】 ねぶた本体の曳き手の中に、美女が一人紛れておりました。
津軽には、粋な女性が多いんですよ!それにしても、いい顔してます。
でも実は、「おぉ、また女の曳き手が珍しいからって、撮ってるカメラマンがいるよ・・・」と言ったところでした。
 
【写真2】 十番目は『あおもり市民ねぶた実行委員会』による
『巌流島』(作/白鳥芳生〔しらとりほうせい〕)。
 
【写真3】 『巌流島』(写真2)のこれが後ろ姿。
 
【写真4】 十一番目は『私たちのねぶた自主制作実行委員会』の
『紅葉と平維茂(もみじとたいらのこれもち)』(作/私たち一同・〔福地北舟・ふくちほくしゅう〕)
 
【写真5】 十二番は『青森県板金工業組合』による
『不動と龍王(ふどうとりゅうおう)』(作/北村明〔きたむらあきら〕)。
 
【写真6】 花より団子…。ねぶたよりもアイスが欲しい暑さとなりました。
 
【写真7】 『不動と龍王(ふどうとりゅうおう)』(写真5)の送り絵。
 
【写真8】 十三番目のねぶた『に組・東芝』の子供たち。
 
【写真9】 暑くて、もう脳天気状態。囃子を奏でるとか、そういう状態ではないのだ。
 
【写真10】 「ほおれ、ジュースで頭を冷やしてまたお囃子を続けるぞ」
 
 
使用機材
撮影カメラ
Canon EOS 1D