※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
本日【2003年6月25日(水曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【青い森の青の季節(とき) 23/ブナ林の記憶 3】
 
 
  本日は5枚の写真を掲載いたしました。


  八甲田山麓のブナ林にて、前日の5月16日に雨の中での撮影をした私と鏡氏であったが、翌日の17日は朝から陽が差し、昨日とはまた違ったブナ林を撮影できるのではないかとの期待から急遽ルートを変えて、再び谷地温泉付近の二次林へと向った。
  当初の計画では、奥入瀬渓流を通り十和田湖畔を周って黒石方面(虹の湖)へと抜けるコースとなっており、八甲田は通らない予定であったのだが、渓流に差し掛かった頃に陽射しが更に強くなり、車をわざわざユーターンさせて現場へと急いだのである。
「昨日の雨で木肌は黒く濡れているだろうし、もしかしたら林に霧が出て、そこに更に陽が射しこんでいたら綺麗だろうね」
  そんな鏡氏の予想は見事に的中し、本日掲載した写真は、昨日撮影したもの(5月16日)とはまた違った印象を受ける映像となっている。
  欲を言えば、霧がもう少し濃い方がもっと面白い絵になっただろうが、大自然に対し“もし”を望むのは御法度かも知れない。

  写真では解らないが、霧はゆっくりとブナ林の中を移動している。
  たったさっきまでそこにあった霧は、現在ではレンズを向けた反対側にたむろしている・・・なんてことはザラであり、その度にレンズを向け直し、構図や露出を変えて撮影せねばならず、静止物にしてはそれなりに四苦八苦しての撮影であった。
  それにも増して苦労させられたのは、撮影した当日が土曜日という現実であった。
  昨日までは殆ど訪れる人がいなかったブナ林には、週末ということでそれなりに多くのカメラマンが入ってきており、彼らをファインダーの中に入れないように撮るのは、霧が出ていて視界が悪かったこともあり、相当神経を使った。ファインダー越しには解らなかったものの、後でコンピューターのディスプレイで確認し、人が写っていたために使えなかった映像も数知れない。
  加えて、陽が当たった残雪の白と林との輝度が激しく、適正な露出を見つけることが困難にもなった。
  こういった景色を撮影する場合は、曇り空が好ましいのだろう。

  それにしても、美しい風景である。
  この景観の中に身を置いているだけで、肌を山風が伝い、それとは相対して心の中のさまざまないざこざが凪いでくるのを感じた。
  できることなら、この場所に一日中留まり、撮影し続けたいと思っていた矢先、霧はさあっと消えてしまい、波間に残された貝殻のように、カメラマンの姿だけが、林の中に浮かんで見えたのには、少しだけ幻滅したのだが・・・

〔本日の写真は青森県八甲田山麓にある谷地温泉付近にて撮影〕

撮影日〔2003年5月17日〕

※ 撮影したRAWファイルを専用ドライバにて現像、『Photoshop』を使いレタッチし、リサイズして(JPEGにて)掲載。

【写真1】
 
【写真2】
 
【写真3】
 
【写真4】
 
【写真5】
 
 
使用機材
撮影カメラ
Canon EOS-1D
撮影レンズ
EF15mm Fisheye/SIGMA MIRROR 600mm/EF16-35mm/FE35mm-350mm
その他
PLフィルター使用