※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
本日【2003年6月19日(木曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【青い森の青の季節(とき) 17/今度は撮ったぞ!りんご畑と岩木山 2】
 
 
  本日は7枚の写真を掲載いたしました。


  プロカメラマンの鏡氏の車で移動し写真撮影していた間は、毎夜のように本日撮影した写真を私が持参していたVAIOノートパソコンで、鏡氏に観てもらうのが習慣となっていた。
  デジタルカメラの良さは、本日撮影した写真をパソコンの大画面で再確認し、もしも失敗があるようであったなら、また明日にでも撮影し直したり、また、今回はこんなアングルで撮ったのだから、明日はこんな角度で撮るぞ!という反省会が即日のうちにできることであろう。
  撮影時の詳細な日時や撮影データは、次回の撮影で威力を発揮するであろうし、意外と多いのは、「一応この映像も撮っておくか」と無駄だと思いシャッターを切ったその一枚が、パソコン上では結構輝いて見えるということだ。
  銀塩カメラの時であれば、フィルムがもったいないから決してシャッターを押さない構図や被写体であっても、デジカメではそんな『無駄撮り』という冒険ができる。
  構えて撮影したものではなく、肩の力を抜いて撮ったものの中に、意外にお宝映像が潜んでいる場合が多いことを、デジカメを手にしてから、私は何度も経験していた。
  デジカメユーザーの作品に、優れた写真が多いのも、この肩の力を抜いた『無駄撮り』によるものだと私は思っているのだが、デジカメの良さは被写体を背景に置いての、単なる記念写真だけでは終わらずに、『無駄撮り』によるスナップ写真が増えることで、知らず知らずのうちに写真の腕が上がってゆくことが原因しているような気がしている。
  それと、デジタル写真をはじめてから気付いたことだが、永らく銀塩カメラで撮影してきた人の中には、デジタルに変えてもなお、腕を上げられないでいる人が多いのだが、銀塩カメラを扱うことなく、デジタルカメラから一眼レフを使い始めた人の中に特に優れた映像を撮る人が多いことだ。
  形にとらわれない我流の撮影をすることで、一番気持ちの良い映像に手探りのまま辿り着き、それが写真の中にも個性として現れているためかも知れない。
  写真の腕を上達させるには、人の作品を真似る(模倣する)ことも大切なのだが、それによって個性がなくなるのが一番怖いことでもある。
  たとえ下手ではあっても、写真を観ただけで「これって、あいつが撮ったんだな」と言われる人間の方が、将来的には成長する種を携えているような気がしてならない。これは何の世界でも言えることであり、物を書く場合も同じである。文章は下手だが、物語が良くて個性的な文面ほど、読者に支持される母体を持っているとも言える。

  話は横に逸れてしまったが、本日私が撮影した写真を旅館やYHで随時観ていた鏡氏は、「いいね」と微笑んでくれたり、「ここは、もっとこうした方がいいね」とアドバイスをしてもくれた。
  本日掲載した写真に関して言えば、例えば写真1は、「こういうのをトンネル構図って言うんだよね。上の木陰を入れることによって、奥行きが出てくるでしょ?うん、これ、いいね」という具合だ。
  3年半前、鏡氏と初めて出逢った『おいらせYH』には、春や秋になると決まってこのYHを訪れているという画家の池部孝一さんという常連さんも来てるのだが、鏡氏はもともと画家志望で、現在も時折油絵の講師をしていることもあり、この池部さんと共に、写真の世界でも絵画的な構図の映像を好んで撮影しているようでもある。
  そういった意味でも、手前のりんごの花と中景の杉林、そして遠景の岩木山がある絵を描くのに最も基本的な構図でもある写真4のような映像を、特に誉めてくれた。
  私も高校時代は3年間油絵を専攻したのだが、当時の美術教師からは、そんな基礎的な指導さえ受けた記憶がない。言われたかも知れないが、教師の言葉がすんなりと体に染み込む時期と、反発して覚えようともしない青春期だったからかも知れない。いや、指導する教師にもよるのだろう・・・。
  しかし、もし時間があったら、写真上達のためにも再び油絵を始めてみたいとも思っている。
  いや、油絵以上に習いたいということで、先日、『華道』と『茶道』の免状を持つ母に、本格的に御茶と御花を習えないものだろうかなどと尋ねたりもしていた。『茶道』の侘び寂び、『華道』の花の知識と活ける力強さを知れば、花の撮影においては何らかのプラスになるような気もしたからである。何事にも無駄ということはなく、習えばそれだけの知識がつき、他人とは違った映像が撮れると私は信じているのだが、実践してみせねば説得力はないに等しい・・・。
  花は女性であり、花が美しく撮れるようになれば、女性もそれなり撮れるような気がしているのだ。その結果が、最終的に向いたいと思っている女性のポートレートにも力添えをしてくれるだろう。

  いやはや、またまた話が逸れてしまったが、とにかくりんごの花と巨大な岩木山を同時に撮影できたこの日は、本当に楽しかった。
  私のお気に入りは写真6であり、りんごの花が咲く枝と枝の間から、あの時体験したような薫風が吹き、青空の当地に連れ戻してくれそうな気配が今もしていて、大好きな一枚なのである。

  写真7は、プロカメラマンの鏡氏が、「初めて僕が一眼レフデジカメで撮った1枚だから、記念にとっておいてね」と言って、手渡してくれた私の1Dに入っていた映像である。
  露出補正の仕方は一応は教えたものの、どれだけ露出を補正したらこのような映像に撮れるかは一切告げなかったにも関わらず、私のカメラを手にとり、たった1枚撮影した映像は、ほぼ完璧に近い補正値であったのには正直言って驚かされた。
  私ならばまず状況から考えて、+1程度から露出補正をして撮り、ディスプレイで確認してから更に+1/3を加えて二回ほど撮りそうなものだが、鏡氏は最初から+1と2/3に補正してからシャッターを切り、撮り終えた映像をディスプレイで確認することなく、「ちょっと、見てみて」と返されたカメラに映っていた写真がこれなのだ。
  驚いた私は、「試写していないのに、適切な露出補正値はどうして知ったんですか?」と鏡氏に尋ねると、「状況(風景)見ればだいたい判るよ。どのカメラも同じだからね」との答えだったが・・・。
  さすが、これがプロなのである。いや、銀塩カメラから遠ざかっていた私が悪かったのかも・・・。高校生の頃は、景色を見ただけで、露出とシャッター速度が言えたではないか・・・!!
『御茶』や『御花』ではなく、マニュアル銀塩カメラから、勉強しなおさないといけないかもな・・・(^^;)

〔本日の写真は青森県中津軽郡東目屋にあるりんご畑にて撮影〕

撮影日〔2003年5月18日〕

※ 撮影したRAWファイルを現像、JPEGに変換し、リサイズにより掲載。

【写真1】 トンネル構図で一枚。
 
【写真2】 りんごの幹に咲くたんぽぽ。
 
【写真3】
 
【写真4】 のどかな風景が広がる津軽の目屋。
りんご畑の向こうでは、田園が耕されていた。
 
【写真5】
 
【写真6】
 
【写真7】 湖底に沈む村、西目屋地区の一隅にて。
プロカメラマンの鏡学氏が、私の1Dを使い初めてデジタル一眼レフで撮ったポートレート??
まあ、モデルが悪いと言えば悪いのだが・・・。モデルはもちろん、96キロの?津軽海渡でございます。
 
 
使用機材
撮影カメラ
Canon EOS-1D
撮影レンズ
EF15mm Fisheye/FE35mm-350mm/EF16-35mm
その他
PLフィルター使用