※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
 
本日【2003年6月9日(月曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【青い森の青の季節(とき) 8/世界遺産・白神山地のブナの巨木たち 1】
 
 
  本日は4枚の写真を掲載いたしました。


  これまで7回のシリーズとしてアップし、これから先、何回までシリーズとして続くのか撮影者自らも不明であった『青い森の青の季節』シリーズ。撮影は既に全て終えた筈であったのだが、ウェブ仲間のすりぶるさん(『すりぶるの青い森探訪http://www.actv.ne.jp/~overture/』)と急遽どこか撮影にでかけようという話が持ち上がり、一昨日の7日(土曜日)に、白神山地にある『ぶな巨木ふれいあの径(みち)』に、彼の愛車ででかけてきた。
  ここは先日、プロカメラマンの鏡氏と、この『径』の終点にある白神山地でも最も巨大なブナの木『マザーツリー』があるとのことで撮影に向ったのだが、行程が片道1,460m(徒歩で約45分)もあり、時間切れで散策途中で引き返したため、ずっと再歩行を果たしたいと願っていた登山道でもあった。まあその想いが、10日ぶりに叶ったという訳である。

  何も『マザーツリー』だけを撮影したいのならば、津軽峠まで車で向かい、駐車場から徒歩で10分ほどでその巨木を観ることは可能なのだが、『マザーツリー』よりも形の良い被写体になりそうな木が約30本も存在する『ふれあいの径』を少しでも歩き、所々に点在するぶなの巨木に接してしまえば、この登山道は絶対に一目に値する小径であるこを知るだろう。
  因みに『巨木』とは胸高とよばれる地上から120cmの一を直径割巻尺で測り、1m以上ある樹のことを指すらしい。
  最も環境省の測定方法は、地上から130cmの高さで、幹周りが300cm以上の物を指すとのことだが、ブナの巨木で直径が300cmを超える物は、現在の日本には皆無である。

  先月の23日に全面開通したばかりの『白神ライン』。私と鏡氏が訪れた27日に『ふれいあの径』に入山した折には、僅かに一人の足跡は確認できただけで、まだまだ踏み荒らされていない径にはブナの幼樹が芽生え、シラネアオイの花が咲き、それは神秘的な山道に感じられたが、一昨日に歩いた折には既に多くの人々が入った形跡が至るところにあった。

  白神山地は、世界的に観ても貴重なブナの原生林が残る地域として、約13万haが1993年(12月)に日本初の世界遺産(自然遺産)として登録され、その存在を世に知らしめた。
『世界遺産』を特集した雑誌やテレビ番組の影響もあり、その後の観光客の増加は地元住民の想像を上回る勢いがあり、自然林を貫いたその殆どが未舗装道の『白神ライン』には、多くの他府県ナンバーの車を見かけることができる。
  私たちが『ふれあいの径』を歩いた7日も、前夜地方ニュースで放送さればかりの、津軽峠からの自動車転落事故の現場検証風景を目の当たりにすることとなってしまった。早朝7時過ぎにも関わらず、青森県警の監視員らしき男たちが、『水戸ナンバー』の車を運転していて死亡した運転手の遺留品を回収している様子は、何とも生生しかった・・・。幸いなことに死亡者の車は、『ふれあいの径』のすぐ側に落ちてきたために、車のエンジンがかかったままで発見されたとのことだったが(鑑識員の話)、これが人気のない別の谷間であったなら、遺族が捜索願を出し、捜索にとことん時間を費やし、やっと白骨死体で発見された・・・ということにもなりかねない。まあ、地図には堂々と掲載されている『白神ライン』が、実はそんな秘境を縫って走る狭いダートであることは、特にこれから初めて向おうという方は自覚しておいて貰いたい。できるだけ多人数で、しかも2台以上の車に分乗し、夜道は避けて通行すると良いだろう。しかし道はある程度は整備されていて、車高のある4WDでなくとも普通乗用車程度ならば走行は可能だ。

  西目屋にある『白神ビジターセンター』前から始まる『白神ライン』を車でおよそ20分ほど走ると、トラノ林道と白神ラインの合流点に『ぶな巨木ふれあいの径』へと通じる標識と、マイクロバスが数台停められる比較的広い駐車スペースがある。
  山道を歩いておよそ200メートルほどで、最初のブナの巨木に出逢うことができる。その巨木には今が盛りと激しく啼き続けるエゾハルゼミ(の啼かないメス)と思しきセミがとまっており、早朝ということもあってか、私たちが代わる代わる相当近づき撮影をはじめても、一切動じずにいた。(写真2)
  よおく観察すると、尻を木肌に密着させており、産卵をしている最中であったのかも知れない。

  ブナの巨木が立ち並ぶ白神山地の春・・・。
  薄緑から深緑へと変わりつつある季節の山々は、その若葉の香りとともに、心も体もとても清清しかった!

〔本日の写真は青森県中津軽郡西目屋にある世界遺産・白神山地内にて撮影〕

撮影日〔2003年6月7日〕

※ 撮影したRAWファイルを現像、JPEGに変換し、リサイズにより掲載。

【写真1】 樹齢300年を超えるブナの巨木が乱立する白神の森。
 
【写真2】 ブナの巨木にとまるエゾハルゼミ?のメスだろうか。
 
【写真3】 トチノキの葉が茂るブナの原生林に朝陽が差し込んでいた。
 
【写真4】 単なる木も樹齢200年ともなれば、体内に霊を宿すという。そんな精霊の顔を
模写した人面木?とも呼べばいいのだろか?これも樹齢300年以上のブナの巨木。
 
 
使用機材
撮影カメラ
Canon EOS-1D
撮影レンズ
FE15mm Fisheye/EF100mm MACRO
その他