※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
本日【2003年1月12日(日曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【新春 初撮り 葛飾柴又/帝釈天 U】
 
 
  本日は9枚の写真を掲載致しました。


  本日は、今月の5日に映画『男はつらいよ』の寅さんシリーズでお馴染みの、葛飾柴又界隈で撮った写真の第二弾をお届けしたい。

  今年の正月は、初日の出は曇り空で望めないと言う理由にかこつけ、家でだらだら本を読みふけり、映画を観て過ごしたのだが、これではせっかくの被写体を逃すばかりではないかと反省し、やっと重い腰を上げたのが5日の日曜日になってからであった。

  しかしいつもならば、久しぶりに訪れた撮影の機会に、「よおし、撮るぞ!」と意気込む私だが、この日ばかりは簡単に撮り流して楽しもうと、どちらかと言えば構図にも凝ることなく、素直に被写体にレンズを向けていたように思う。昨年暮れの『ミレナリオ』の撮影に比べれば、10分の一程度の集中力しか出せてないのが自分でも解ったが、いつも視線をギラギラと被写体を捜して泳がせていては、きっと福は寄ってこない・・・。芸能の神様と信じる帝釈天に初詣に行く時くらいは、心をできるだけ平静にしていたいという気持ちも強かった。

  私はなぜかこの帝釈天が好きである。好きに理由などないように思う。好きだから好きなのだ。
  だからころ相模原からわざわざ電車を乗り継ぎ、2時間もかけて出向いてきたのだが、その理由が今年になってやっと解ったような気がしていた。
  人の温かさが他とは違うのである。
  なぜか私にとっては水が合っていると言った方が良いような気がする。
  もともと上野駅から千葉方面は東北出身者が多く暮らす地域であり、その人たちが醸す田舎の匂いと人情が生きていると言っても過言ではあるまい。だからこそ、山田洋次監督が、『男はつらいよ』の舞台として、この近辺を選んだのではないだろうか。そう言えば、『3年B組 金八先生』もここから余り遠くない場所で撮影されている。
  人情をテーマとする映画やドラマには、特にこの付近の町や人々の温もりが、映画の色に合っているからなのだろう。

  放蕩三昧の40男がひょっこりと帰って来ると、愚痴も言わずに草団子と笑顔で迎える優しい家族が、今もこの町で暮らしているのかも知れない。

〔本日の写真は東京都葛飾区柴又/帝釈天にて撮影〕

撮影日〔2003年1月5日〕

※使用機材 Canon EOS-1D/EF16-35mm/EF35-350mm/EF Fisheye 15mm
   C-PL(サンキュラーPL)フィルター使用
キヤノンEOS-1Dにて撮影されたRAWファイルを現像、JPEGに変換し、リサイズにより掲載。

【写真1】
 
【写真2】
 
【写真3】
 
【写真4】
 
【写真5】
 
【写真6】
 
【写真7】
 
【写真8】
 
【写真9】 「じゃあなぁ、桜、世話になったな。達者でいろよ」
との声が、今も聴こえてきそうである。
この男がいなかったら、帝釈天にこれほどの観光客が
訪れることは、永遠になかったのかも知れない。
 
 
使用機材
撮影カメラ
Canon EOS 1D