※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
 
本日【2003年1月1日 〜元旦〜 (水曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【朝焼けの中で】
 
 
  本日は5枚の写真を掲載致しました。


  皆さん、明けましておめでとうございます。
  ついに、2003年の幕が開けたました!
  本年も、どうぞよろしくお願い致します。

  実は本日の更新は、初日の出を撮影してから、その映像をアップしようと目論んでいたのだが、天気予報によると、どうやら関東地方は生憎の雪曇となり、初日の出は拝めそうにないらしい。
  それを承知で、雪が舞い散る海岸に長時間もカメラを構えて待ちたくはなかったし、二年も連続で初日の出を撮影に行ったのだから、今年くらいは温かな家で過ごしたいと考え、以前撮影しておいた尻屋崎の朝の風景を掲載することに急遽決めた不精をお許し願いたい。

  本日の映像は、昨年の11月7日に、寒立馬が暮らす尻屋崎で撮影したものである。
  残念ながら、水平線から顔を出した朝陽は撮影してこなかったが、まばゆい陽光に包まれ始めた、北の海の様子を写し撮ることができた。

  日本海と太平洋の海流がぶつかり合う、この沖の潮(うしお)は数多の魚を育む、豊穣の海原である。
  写真2に写るサッパと呼ばれる小型舟は、主にウニやアワビや昆布の漁に使う舟である。彼方を本州に向かって南下する巨大船と、その速度を競うように移動し続けていた。
  尻屋の夜明けは、波の音と、こうした漁船のエンジン音で始まる。

  写真では伝わらないだろうが、太平洋から吹き付けてくる風は、まるでカミソリのように鋭く頬に触れると痛い。
  こんな大地に寒立馬たちは暮らしているのだが、さすがに人間が漁という糧を抜きに生きるには過酷すぎる環境である。

  海と陸の違いはあれど、人は皆それぞれ、漁や猟にでかけ、家族を養い暮らしている。
  魚場や狩場が会社や組織という違いこそあれ、皆それぞれが生きるのに必死である。
  都会ではそんなことを感じることができないのだが、この尻屋に来て、朝の風景を眺め見る度に、そう感じてしまう自分がいる。
  朝陽の美しさも、潮の心地よいざわめきも、漁を続ける人間にとっては、実は関係ないのかも知れない。どんな物がどれだけ獲れるかしか、おそらく彼らの頭にはそれしかないのだ。

  広い海に、小さなボートで沖に出る漁民のように、謙虚な気持ちで、今年一年を暮らして行きたいと、この写真を観て思った。
  不漁でもいいではないか。波が荒れていなかっただけ、今日は“付いていた”と神様に感謝する謙虚な気持ちも、忘れたくはないと思う・・・。
  健康でさえいれば、いつかは生きてて良かったと感じることが、きっとやってくるに違いないのだから・・・。

〔本日の写真は青森県下北郡東通村尻屋の尻屋崎にて撮影〕

撮影日〔2002年11月7日〕

※使用機材 Canon EOS-1D/EF35-350mm
キヤノンEOS-1Dにて撮影されたRAWファイルを現像、JPEGに変換し、リサイズにより掲載。

【写真1】
 
【写真2】
 
【写真3】

 
【写真4】 写真3をトリミングし掲載。
 
【写真5】
 
 
使用機材
撮影カメラ
Canon EOS 1D