※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
 
本日【2001年12月31日(月曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【イルミネーション特集 2001 キヤノンEOS 1-Dで撮ったミレナリオ!!】
 
 
本日は11枚の写真を掲載致しました。
大分重くなっておりますので、写真が出揃うまで文面をお読みになりお待ち下さい。


【印税で買ったカメラ!?EOS 1D!!】


毎日更新『一枚の写真』のバックナンバー・カレンダーのタイトルを見て、驚いて本日の文字をクリックした方も多いかと思う。
去年の暮れには、5万円の超コンパクトカメラ『IXY-DIGITAL』にて『イルミネーション特集』を撮影していた私自身にしてみても、一年後にはこんな高性能カメラを手にしていること自体が信じられないでもいる。

忘れもしない2001年12月21日、午前10時12分。
我が家にあの話題の一眼レフデジタルカメラ『Canon EOS 1D』がやって来た!

予想していたより梱包された黒箱はかなり小さかったが、蓋を開け、やがて隙間なくびっしり詰め込まれた箱の中から、白いダンボール紙に包まれたブラック・ボディーの本体が出て来たときは言い知れぬ感銘を覚えた。
これが消費税を含めると70万近くもするカメラなのか・・・という感慨と、ついに手にしてしまったぞ・・・という諦めの境地・・・

カメラ本体を手にした印象はかなり重く、外見はまるで『“(映画)ターミネーター”に出てくるような重戦車やんか!』と呟いたほど、ごつくしっかりした造りであった。
このカメラの原型となった『EOS 1V』よりも概観は重圧感を感じさせる。
本体裏の液晶が、殊更そう思わせるのかも知れない。

レンズを付けてみると、その“化け物”ぶりは更に強調され、とにかくロケットランチャーのような重火器との印象を更に強く感じさせてくれる。
因みに私のカメラの製造番号は『004049』番。

“化け物”と感じたのは見かけばかりではない。
カメラの性能も“化け物”そのものなのである。

しかし、その化け物的な性能に触れるまでには、私の場合は結構時間を必要とした。
このカメラ購入以前に、同じキヤノンの一眼レフカメラ『EOS D30』や、1Dと基本操作がほぼ同じ銀塩一眼レフカメラ『EOS 1V』を使っていたのなら簡易に扱えただろうが、『ミノルタディマージュ7』からの転進では、基本中の基本操作をまず習得する作業を、説明書を首っ引きで学ばねばならなかったからだ。

まずはバッテリーを本体に嵌め込む作業だけでも、結構手間取ってしまった。その図太く、しっかりとした固定感覚は、キヤノンのカメラへの姿勢が感じられ、正にカルチャーショックそのものであった。
『ディマージュ7』の単三電池4本を組み込むのとは、まあ次元が違っていた。

こうしてとにもかくにも、本体をフォーマット状態にさせたまま簡易撮影を試みるまで、ほんの十数分を要しただけであったが、私にはとまどいが大きく、『早くシャッターを押したい!』という気持ちばかりが先行し、その十数分が一時間にも二時間にも感じられたほどであった。
このようなカメラが存在すること自体に、相当なショックを受けていた・・・。

プロのカメラに必要なこと。
それは、訪れた数少ないシャッターチャンスを確実に生かし、よりよい写真を撮影することであろう。
そのための機能が、このカメラには充溢している。
まず、大切なのはAFの速さであるが、この点に関しても私は驚きを隠せないでいる。

例える機種が悪いかもしれないが、『EOS 1D』は『ミノルタ・ディマージュ7』の、共に実売価格の5倍強である。
しかし、AFの速さは10倍以上にもなろうか。
AFそのものが不得意とするコントラストの低い暗い被写体や、逆光時の撮影、そして微妙なピントが要求されるマクロ撮影に関しては、長らく『ミノルタ・ディマージュ7』を使ってきた経験から、両者の開きは20倍から酷い場合は40倍以上ほどの差があるようにも感じた。(『ディマージュ7』の場合、ピントがどうしても合わない場合は、MFに切り替えねばならないから)

『ミノルタ・ディマージュ7』のAFが、まず捉えきれない薄暗い被写体であっても、『EOS 1D』のピンと合わせはとても正確であり、とにかく素早い。(しかし、本日掲載した『ミレナリオ』の撮影を終えて感じたことは、さすがに『EOS 1D』であっても、後ろにイルミネーション、そして前には真っ黒な人物を置いた体制では、ピントがどうしても甘くなってしまった)
これほどのものがあると、特に動きの速い被写体を故意に狙ってみたくもなるだろう。
『ミノルタ・ディマージュ7』を使い、走り始める電車でさえピンぼけによって失敗し悩んでいたことが、一体何だったのだろうか・・・と疑問を抱かせるほどの雲泥の違いがあった。

露出設定は『EOS 1V』とほぼ同じらしいが、細かな操作が非常に多く、説明書を一読しただけでは、よほどの天才でもない限り、いっぺんには覚えきれないと判断した。
『ミレナリオ』撮影に関しても、プログラムモードで撮影(測光モードは『中央部重点平均測光』で撮影)すると、『写真2』のように、多少アンダー気味に写ってしまう。
このような場合は、絞りを+2近く補正すると『写真11』のように、本来のイルミネーションに近い明るさとなった。
(尚、『写真1』と『写真8』だけは露出優先設定にて、F値を『22』とし、数秒のスローシャッターにて撮影した)

どことなく、まだ露出が安定していないが、3ヶ月ほど使い込めば、このカメラにも慣れて、ある程度思いのままの撮影が楽しめるような気がする。
(これまで自宅室内や屋外で数枚撮影していたが、本格的な野外での撮影は、本日が初めてであった。それに本日は病み上がりの体での撮影であったため、丁度酔っ払ったような雲の上にいるような感覚での撮影となってしまったのは残念である)

もっと書き込みたいが、このような状態であるため、本日はここまでに止めたい。
余談として本日の撮影での出来事を伝えると、このカメラを持っていると、本当に多くのカメラマンから「デジタルカメラですね?」と声をかけられるのには驚いた。
そして、このカメラを見つめる強い視線が感じられた。『ディマージュ7』の時とは比べ物にならない、まるで絡みつくような注視なのだ。
まあ、とにかくボディーがでかく銀塩カメラよりも分厚いので、必然的に目立ってしまうことは確かであろう。

最後に、『EOS 1-D』を私なりに総括すると、このカメラは『どんなに写真の腕が悪くても、たとえ初心者でさえもプロ並みの映像が撮れ、70万もの大枚をはたいて買ったことを絶対に後悔させない最高級カメラ』であるということである。
実際に、カメラも碌に扱えないおばちゃまに渡し、私自身の写真を撮影して貰ったが、その出来に驚かされてしまったほどであった・・・。
そして、このカメラが側にあることの存在感と、持ち歩け自在に撮影できるエクスタシーは、相当なものだと感じた。
このステイタスのために、買う人も多いのではないだろうか・・・とさえ思えてくる。

しかし、欠点もないわけではない。
異論反論はあろうが、こと画質(JPEG)に関しては、私はこれまで随分とけなしてきた『ミノルタ・ディマージュ7』の方が優れているとさえ感じている。
それだけ『ミノルタ・ディマージュ7』の画質はすばらしく、『EOS 1D』はその価格のほどには優れているとは思えなかった。
その点は、私と同じように『EOS 1D』のオーナーになった人にも納得してもらえる評価だと思う。
この短所は、これから大金を払って買おうという人間にとっても、大きなネックにもなろう。
毎秒、8コマの“世界一”の連写性能を生むために、画質が犠牲になったということなのかも知れない・・・。

今回購入した『EOS 1D』は、私も制作に加わったテレビゲーム『ゼルダの伝説』の印税にて購入したものである。
『EOS 1D』が発表された9月25日から三日間考えた末に、『ヨドバシカメラ』に9月28日に予約を入れた。
現品が届いてからでもキャンセルができるからと気軽に申し込んだつもりだったが、時を経るに従い次第に本気で欲しくなり、12月を過ぎた頃には、絶対に買うものだと確信しつつ、その高額な価格に尻込みもしていた。

このHPに頻繁に訪れてくれている人は知っていることだが、私の実家の父は闘病生活を続けており、もし父に万が一のことがあれば、田舎の母と妹の分まで稼がねばならず、70万もの出費は相当な痛手であると思っていたらかである。
そんな師走のある日、「明日、通帳に印税を入金いたします」との電話が、ゲーム会社から突然入ったのには、本当に驚かされた。
天の助けと思うと同時に、「これで本当に買えるぞ!」と私が小躍りしたのは言うまでもない。

15歳の時に、初めて購入した一眼レフ銀塩カメラが、新聞配達のアルバイトで稼いだ金で買ったマニュアル・カメラ『キヤノンF-1』であった。
それが今や、超大人気テレビゲームの印税で買ったハイテク・ロボ『EOS 1D』なのだから、時代は変わったものだとつくづく感じた。

本日掲載した『ミレナリオ』に関しての記述はしなかったが、もうこの年末のイベントは、多くの方々が御存知であろうし、更に詳しいことは、『ミレナリオ』のHPを御覧頂きたい。
http://www.millenario.com/index2.html

21日に購入していながら、本日まで記載が遅れたのは、第一に仕事が本当に忙しかったことと、上記したように『1D』の性能を最大限に引き出すために、説明書を長らく読み込み、習得に時間がかかったこと、そして一番の原因は、夜景撮影に必要なレリーズが手元に届かなかったことである。
(ま、発表をここまで引っ張った理由は、発売日から少し間を置き、「実は私も買っていました」と皆を『びっくりさせたかった』という一心ですけど・・・( ̄▼ ̄)ノ_彡☆ばんばん!)

イルミネーションシリーズは、夜の数時間の内に回れる撮影場所が限られているために、失敗が許されない。
しかも私が行動したのが23日になってからであるから、軽く(仕事場にも)持ち運べ、手馴れているい『D7』での撮影のみに終始した。(1Dのようなカメラを仕事仲間に見つかってしまったら、きっと「お前、職を変えるの?」なんて揶揄されかねなかった)

しかしながら、手元にこんなカメラがありながら、使えないという精神的な苦痛は相当なもので、私は身体的な疲労よりも、その精神的な疲労により、風邪を引いてしまったのだと確信している。

昨日まで38℃の熱を出し苦しんでいたものの、今年最後を締めくくる写真を撮影すべく、1Dを手に丸の内まで出かけていった。(因みに現在は37.5℃)
風邪で熱が出るとは恐ろしいものである。
カメラが好きで、しかもこんな真新しいデジカメを持っていながら、『撮影したい!』という意欲がこの数日は全く起きなかったのだから・・・

とにもかくにも、このカメラを本当に扱えるようになるのかが、現在の私にとって、もっとも不安材料なのだ・・・

〔本日の写真は東京都千代田区にて撮影〕

いずれも『EOS 1D』にて撮影。

撮影日〔2001年12月30日〕


最後に・・・
本年は我がHPを訪れてくださり、本当にありがとうございました。
新しい年も、できるだけ面白い写真を掲載したいと思いますので、何卒ご贔屓のほど、お願い申し上げます。m(_ _)m
また、皆様にとりまして、すばらしい一年になりますよう、心からお祈り申し上げております。

               2001年12月31日(大晦日) 津軽海渡

【写真1】東京駅前にて。右端のビルの窓には、雪だるまのイルミネーションが見えるかな・・・?
 
【写真2】
 
【写真3】
 
【写真4】
 
【写真5】丸の内、バラクーダ出口にて、入り口方面を撮影。
 
【写真6】
 
【写真7】
 
【写真8】『国際フォーラム』前の広場にて。
 
【写真9】
 
【写真10】
 
【写真11】
 
 
使用機材
撮影カメラ
初代 Canon EOS 1D