※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
 
本日【2001年12月27日(木曜日)】 】の1枚の写真は!?
 
 
【イルミネーション特集 2001 湘南『江ノ島展望灯台』T 〜八景〜】
 
 
本日は8枚の写真を掲載致しました。
大分重くなっておりますので、写真が出揃うまで文面をお読みになりお待ち下さい。


江ノ島灯台が初点灯したのは、戦後の動乱をようやっと抜け出した昭和26年(1951)の3月25日のことであった。
北緯35°17' 45", 東経 139°28' 54"。それがこのライトハウスが設えられた正確な座標である。

この灯台は当時から観光名所としても著名であった江ノ島・湘南地方を一望でき、晴れた日には三浦半島の南端から伊豆までの海岸線の絶景が楽しめる展望台を兼ねた新たな観光スポットとして、あの江ノ電本社が自費で建設した民間灯台だ。

白色三角形・やぐら形のライトルームに設けられた巨大なレンズから放たれる光は、最高200万カンデラという民間灯台としては日本一の明るさを誇る。(通常は80万カンデラで点灯)
光達距離(灯台の光が届く距離)は25海里(約46km)あるが、このくらいの距離になると地球が円形であるため、もはやどんなに光が強くても、物理的に船には届かなくなってしまう。
漁火が美しく見える距離も、たいてい25海里(約46km)までであるらしい。
以前紹介した尻屋埼灯台がこれよりも明るいのは、風雪が強い波浪の日でも、沖を巡航する船に届くように配慮したものである。
江ノ島の環境は、尻屋のそれに比べたら、はるかに穏やかな証拠でもあろう。

このイルミネーション特集に掲載する写真を撮影のために、私は十数年ぶりにこの灯台の展望室に、可也旧式のエレベーターで昇った。(大人280円が必要)
決して狭いエレベーターではないが、室内は12人が乗るのがやっとで、係員も相当気を遣い人数を制限し昇降させていた。
操作パネルはどれも都内では決して見ないような旧式のものばかりで、エレベーターを操作するエレガ(エレベーターガール)ならぬエレジ(エレベーター爺さん)も、言葉は悪いがかなり使い込んだ年代ものであった。
そこに今年50歳の齢を迎えるこの灯台の味を感じもしたのだが。

エレベーターを降りると更に上のライトルームへと続く螺旋階段があり、体重100キロもある私が歩くと、ことさらすまなそうに床板がギコギコ軋む。
さっそく三脚を立てて、風景の撮影をしようとしたが、いかんせんこの床板は私よりも遥かに軽い女性が一人歩いただけで大きく揺れ、シャッターを切る際は左右を見回し、近くで歩いている者がいないかどうかを確認しつつレリーズを押していた。

電灯の明かりを反射する鉄骨のペンキは常に塗りかえらえているようであったが、半世紀もの海風に晒され錆びた鉄塔は、既に細かな工事で部分部分を補強し使用するのにも限界がきているようであった。
ということもあり、この江ノ電江ノ島(展望)灯台も、年が明ければ即座に壊されると言う。残念なことである。
恋人達のデートコースであり、灯台の階段の金網に、名前を書いた錠前をかけてくると結ばれるなどという数々の神話を産んだ展望灯台であるだけに、縁の品を結びつけてきた多くの方にとっても、感慨ひとしおであろう。

御存知のように、この灯台を建てた江ノ電本社は、小田急に買収され子会社として存続している。
その江ノ電も来年で開業100周年を迎えるという。
100年目という節度と、50歳という頃合を考えると、取り壊しには丁度良い時期なのかも知れない。

そんな江ノ島展望灯台の、この灯台としては最後のライトアップを写真に収めてきたものを本日は8枚アップした。
『八景』と謂えるほど方々から撮影した訳でも、凝ったアングルでもないが、この灯台の最後の雄姿を、この機会に楽しんでもらえればと思う。

この最後のライトアップは、大晦日にはオールナイトで、新年も1日2日と点灯されているというから、鎌倉に初詣に行かれた際には少し足を伸ばし、湘南の夕景と共に見物されるのも良いのではないだろうか。

〔本日の写真は神奈川県藤沢市・江ノ島にて撮影〕

撮影日〔2001年12月24日〕

12月22日〜24日まで、イルミネーション点灯中は素人によるミニコンサートが行われていた。
【写真上1】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。手持ち撮影。
 
【写真上2】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。三脚使用。
 
【写真上3】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。三脚使用。
 
【写真上4】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。三脚使用。
 
【写真上5】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。三脚使用。
 
【写真上6】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。三脚使用。
 
【写真上7】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。三脚使用。
 
【写真上8】ミノルタ DiMAGE7でプログラムモードにて撮影。三脚使用。
 
 
使用機材
撮影カメラ
ミノルタ DiMAGE7