※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
 
本日【2001年8月28日(火曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【夏祭りの季節21/青森ねぶた13・ひき手あまたの扇子持ち2】
 
 
本日は3枚の写真を掲載致しました。

青森ねぶたの運行は、8月2日に始まり7日に終了する。
祭最終日となる、いわゆる7日日(なぬかび)は、唯一、ねぶたが昼に運行される。

本日掲載した写真を観てもらえれば解ると思うが、その七日日は、これまで青森を襲っていた冷夏が嘘のような、灼熱の陽射しが照りつける真夏日となった。
私がねぶたを撮影した国道4号線は、7車線ある大きな道路であるが、この上に立っていると、アスファルトの照り返しが酷く、体感温度はおそらく40℃を越えてたに違いない。
真夏はいつも半ズボンで過ごす私だが、ねぶたの撮影の時は長ズボンを着用したから、その暑さは相当なものであった。
ねぶたをやり過ごす際に、私は膝をついて路面で待機する。
後方からねぶたを見物している人達への配慮と、立ちっぱなしで撮影している脚を、少しでも休めようという気持ちからであるが、この時、汗をかいた膝小僧を路面に何度もつけていると、思わぬ怪我をすることがある。
登山をしている方ならお分かりだと思うが、濡れた素肌は、ことのほか擦り傷を起こしやすく、ねぶたを避けようと転んだ際のことも考えると、どうしても“長ズボンを着用”ということになる。
これは、夏の暑さが苦手な私にとっては、まさに地獄であった。

最初こそ、バシャバシャ撮影を続けては私であったが、30分もすると暑さで頭が朦朧としてきて、シャッターを押す回数が激減していった。
運行開始までの約2時間、市内を被写体を探して歩き回った疲れも加わったのだと気付いた時には、もう遅かった。
思考回路が鈍ると、どのねぶたも皆同じに見えてしまうから不思議だ。

先ほどまで、日向に設えられた特等席で見物をしていたアベックも、この暑さに根負けし、日陰の縁石の上へと避難していた。
観ると、ビルの谷間となっている日陰には、溢れんばかりの人垣ができているのに対し、一方の日向には数人の元気な若者たちが座り、ねぶたを見物しているに過ぎない状況であった。
それだけ、暑かったのだ。

陽射しをまともに受け、ねぶたとねぶたの間を行ったり来たりしている私は、熱中症になりかけていたらしい。
瞼には、陽炎にゆらゆら揺れたねぶたが映る。
しばし木陰で休まなければ、倒れると思った。その時であった。

ねぶたの前で、身体をくねらせ、手に持った扇子を自由自在に振りまわす『曳き手』と呼ばれる人間の姿が目に入った。
昨日の欄で詳しく述べたが、『扇子持ち』とは、ねぶた本体の動きを指揮し、観客を楽しませる運行責任者のことだが、その軽やかな動きが何とも言えず面白いのだ。
まるで路上のパントマイムなのである。
「これはすばらしい被写体!」と思うと、重かった足が俄かに軽くなった。
が『扇子持ち』の動きが余りにも速いために、結局はそのパフォーマンスを、AF機能が極端に遅い私のデジカメ(ディマージュ)のCCDに焼きつけることはできなかったのが、非常に残念である。
その代わり、やっと撮影したのが、本日掲載した3枚の写真である。

このカメラでは、まともに撮影できないことを悟ると、私の頭は再び暑さで朦朧となった。
そんな状態でねぶたを観ていると、一つのねぶたが二つにも三つにも見えてくる。
や、やばい…重度の熱中症に違いない…
そう勘ぐると、瞼のAF機能までも衰えてきた気がする…
その証拠に、ねぶたを操る“扇子持ち”の数も、“あまた”に見えてくるから不思議であった。

〔本日の写真は青森県青森市にて撮影〕
撮影日〔2001年8月6日〕

【写真上1】ミノルタ DiMAGE7で
オート(プログラム)撮影。
画質/ファイン。

 
この団体のねぶたは、扇子を下に向けるように置くと、
時計回りの回転をせよとの合図らしい。

【写真上2】ミノルタ DiMAGE7で
オート(プログラム)撮影。
画質/ファイン。
 
曳き手が運行総責任者と何やら密談をする風景。
「今晩、いつもの店でどう?」なんてこと言ってる
顔じゃないですよね…失礼しましたm(__)m

【写真上3】ミノルタ DiMAGE7で
オート(プログラム)撮影。
画質/ファイン。
 
 
使用機材
撮影カメラ
ミノルタ DiMAGE7