※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
本日【2001年8月18日(土曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【夏祭りの季節14/青森ねぶた8 激しい撮影合戦】
 
 
本日は5枚の写真を掲載致しました。


私は『青森ねぶた』の撮影を始めて、今年で2年目である。
そんな若輩者に対し、誰かがもし、「ねぶたを巧く撮影をするためのコツは何ですか?」と訊ねてきたとしたならば、私は迷わずこう答えているだろう。
「撮影しやすい場所を確保することの重要性が7割。後の3割は腕とカメラですよ」と。
それほど、ねぶたの撮影には、良い場所を確保することが大切なのである。

ねぶたはただ、のんべんだらりんと運行されている訳ではなく、曳き手と呼ばれる人間の扇子の動きによって、右に左に蛇行を続け、観客を楽しませ、時には止まり、時には疾走し、くるくると回ったりしながら、ゆっくりと前進し続けているのである。
故に、場所によっては、全く素通りする箇所もあるし、何度も何度もぐるぐるねぶたを回して見せるパフォーマンスが繰り返し演じられる場所もある。
そういう箇所に、後ろの観客の視界を遮らないようにしゃがみ、次のねぶたが来るのを待ってじっと待機する。
ねぶたが来たら、数万人の観客の前に走り出て、真っ先にシャッターを切り、パフォーマンスに応じて素早く移動し、撮影が終わると他のカメラマンに場所を譲る…。
今回は二度目ということもあり多少慣れた気はしたが、やはり相当気苦労もした。
そんな素早い動きをし、より多くのシャッターチャンスをモノにするためには、やはり動きやすい場所選びが必要なのだ。

では、どうやってそんな都合の良い場所を探したら良いのだろうか…?
答えはいたって簡単だ。テレビカメラが待っている場所を探すのが一番である。
いや、テレビカメラマンとてプロのカメラマンなのであるから、どの場所で撮影したらより面白い映像が撮れるか必死で考えている。
そんな彼らが選んだ場所が、たまたま多くのカメラマンと同じ場所であるだけなのだが…。

写真1は、そのカメラマン競合地で撮影したものだが、左にあるVTRを持つカメラマンと、必死に場所の奪い合いを演じている自分がついつい可笑しくなり、何かの役に立つのではと、カメラを構図に入れて撮影したものだ。
向こうもテレビ番組撮影のために必死であったし、私も私でやはりそれなりに必死であった。

写真5は、殆ど同じ場所にて、VTR用の照明機材が置かれた前に通りかかった今年の『ねぷた大賞』を受賞したねぶたが、ぐるぐる回り始めた瞬間の映像である。
テレビが撮影していると思うと、曳き手の声も一層高くなり、何度も何度もねぶたを回してみせるので、撮影者としても実にありがたい。
しかし、彼等の視界にできるだけ入らないように撮影してあげることも、アマチュアと言えども、同じカメラマンである以上は大切な心得であろう。
ねぶたはテレビクルーがいるというだけで派手な動きをしてくれるのであるから、最も美味しいシーンは、彼らが撮影する権利があるのかも知れない。

このように、ねぶたを撮影するには、場所選びが一番大切であると改めて説きたい。
次にカメラと腕が来るのだが、それともう一つ大切なことを思い出した。
それは、“ずうずうしさ”である。
この場合、VTRが回っている前に出て行き撮影する“ずうずうしさ”ではなく、できるだけ他のカメラマンが行かないような場所に入りこみ、または近づき、多くの人が注視する中で撮影するという“ずうずうしさ”である。

肝が座ればどうってことはないが、慣れるまでは、こりゃまた大変なのである。
撮影する側が堂々としていれば、被写体になる人間もそれなりにポーズをとってもくれる。
できるだけ、プロのカメラマン風なファッションで近づく事も、「邪魔だ!どけ!」と関係者から怒鳴られないコツだと感じた。
今年は3日も撮影をしたが、なぜか邪魔にされることはなかった。
いや、邪魔にはされているのかも知れないが、それを感じない“ずうずうしさ”が、私にもやっと芽生え始めた為かも知れない…。

〔本日の写真は青森県青森市内にて撮影〕

撮影日〔2001年8月6日〕


【写真1】 私が撮ろうとしたら、テレビカメラがやってきて…
向こうに言わせれば、「俺の領域にお前が来たんだ…」とでも思ってるのだろう。
ミノルタ DiMAGE7で、ストロボを使用しオート撮影。画質/ファイン。
 
【写真2】 ミノルタ DiMAGE7で、オート撮影。画質/ファイン。
 
【写真3】 写真2の映像を、パソコンにとりこんだままの映像でトリミング。
画質/ファイン。
 
【写真4】 写真2の映像を、パソコンにとりこんだままの映像でトリミング。
画質/ファイン。
 
【写真5】 テレビ撮影用のライトの前では、ねぷたを動かす少年たちも頑張るのだ!!
ミノルタ DiMAGE7で、オート撮影。 画質/ファイン。
 
 
使用機材
撮影カメラ
MINOLTA DiMAGE7