※ このページは、2000-2004年まで続いたHP『津軽海渡のデジカメ紀行』に掲載していた写真や文面を、そのまま復刻させたものです。
   リンクは既に繋がっていないものが殆どであるため、その旨御了承下さい。
 
 
本日【2001年4月15日(日曜日)】の1枚の写真は!?
 
 
【鎌倉の桜M〔八幡宮@/源氏池@〕鯉の餌を狙うカモメ】
 
 
連続二週間続いた桜の花の特集だが、もうそろそろ食傷気味になってきた方も多いだろう。
苦労して撮り貯めた写真だからと言って、撮影者の都合ばかりを優先させては悪いと思い、ちょっと変わった写真も今週は御届けしたい。(それでも隔日で桜特集を続けることを御許し下さいm(__)m)
その第1弾が本日のカモメであり、都合の良い事には、桜もちゃんと写った構図であったことだ。
これは鎌倉のシンボルである鶴岡八幡宮の境内にある源氏池で撮影したものである。
八幡宮境内には、二つの池があり、それぞれ源氏池と平家池という名称に分かれている。
八幡宮に向って左手にある平家池には島が四つあり、これはつまり“四(し)=死”を意味すると言う。
一方の右手にある平家池には、島が三つあり、昔から三は縁起の良い数字とされ、使用されたらしい。
その源氏池の上空を、5羽ほどの白い鳥が飛んでいた。
最初はこの八幡宮の森に住む白い鳩かと思ったのだが、飛ぶ鳥は時折ホバーリングをし、水面にしきりに脚を浸してもいた。水浴びは別として、飲む以外の水を極端に嫌う鳩は、決してそんなことはしない。
次に思ったのは、池の島に住む白い鷺だったが、それにしてもよおくみると羽の長さや第一、鷺はこれほど素早い飛び方を知らない。
飛ぶ鳥が、カモメだと確信したのは、その中の一羽が、湖面に着水したのを見た時であった。
「カモメが…飛んでる…」
八幡宮が湘南の海のすぐ側であることを、その時初めて認識したような気がした。
そう考えれば、別に海鳥が淡水の池の上空を飛んでいても可笑しくはないのだろうが、背景の桜の木と重なれば、尚更場違いな気がしないでもない。
なぜカモメがこんなところを徘徊しているのかと思い凝視すると、なんと池に投げ入れられる鯉の餌を拾い、必死に食べているではないか。
八幡宮に住みつく鳩のように、直接人間の手から餌を貰うことを知らないカモメは、人間の投げ入れたパンや御菓子などを、鯉が食べる前に必死に奪いとろうとしているのだ。
私が見る限りでは、それだけでもないらしい。
なんと、水面に浮かんできた鯉までをも、捕って食べようとしている気配があった。
そんなカモメを見て、側にいた雄鴨は言った。
「ふん、オメエらのような海のものとも山のものとも解らねえ奴が、束になったって、捕れる相手じゃねえぜ…」
「何言ってんだよ、お前さん。あいつら海のもんは、普段は鰯なんか空の上からさっと、かっさらって行っちまう優れモンなんだよ。金魚の一匹や二匹、亀のつんつるてんの頭くらいは捕ってけるって自信満々じゃないか」
「へ、へえ…。やれるもんなら、観てようじゃねえか。ま、どっちにしろ、藻ばかり食べてる渡り鳥の、あっしにゃ、関わりのねえことでござんす…ペッ」
桜が散る、のどかな池の空気を乱すカモメの襲来は、端で見ていて、まるで真珠湾を襲うゼロ戦部隊のように思えたのである。
アメリカ映画『パールハーバー』の予告編を昨日観たばかりの私の発想こそ、風流な景色にそぐわないのかも知れない…。

〔本日のTОPの写真は、鎌倉市・鶴岡八幡宮境内/源氏池にて撮影〕

●Canon IXY DIGITALにて、オート撮影。
撮影データ【絞りF9.0 シャッタースピード1/125 撮影時間2001/04/06/15:42】

【写真1】
池に投げ入れられた餌を、カモメは必死に拾っていた。
その様子を見つめる鴨と水面に浮かんだ亀がなんとも微笑ましい。

 
【写真2】
 
 
使用機材
撮影カメラ
初代 Canon IXY-DIGITAL